レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、予選を13番手で終えたアレクサンダー・アルボンに同情の言葉をかけたジョージ・ラッセルに“余計なお世話”だと苛立ちを露わにした。ジュニアカテゴリーでの戦友であるアレクサンダー・アルボンの苦境にジョージ・ラッセルは「彼が雑魚(idiot)みたいに映ってしまっているけど、彼はまったくそうではない。彼のことを本当に気の毒に思う」と同情。レッドブル・ホンダF1に問題解決を求めた。
だが、これはアレクサンダー・アルボンがレッドブル・ホンダF1内で不当な扱いを受けていることを示唆しているとも受け取れる。この発言に気を悪くしたのがマックス・フェルスタッペンだ。「ジョージ(ラッセル)はチームのことを何も知らない。余計なこと言ってないで、自分とこのマシンと自分のパフォーマンスに集中した方がいい」と吐き捨てた。「僕は自分のことしか話さないし、とにかく常にマシンから最大限を引き出そうとしている。マシンがポールポジションに届かなかったからといって諦めることはない。もちろん、今も限界までプッシュしたいと思っている」今季、レッドブル・ホンダF1は車体面でもエンジン面でもメルセデスF1に上回られている。だが、マックス・フェルスタッペンは、フェラーリがエンジン面で苦しんでいることを例に挙げ、ホンダのF1エンジンに制限があるわけではなく、メルセデスが改善し続けていることを理由に挙げた。「僕たちはそのような変更に悩まされてはいない。主にメルセデスが大きな進歩を果たしたことによるものだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「もちろん、僕たちはFIAから言われたことに悩まされてはいない」また、レッドブル・ホンダF1が低迷している原因としてアップデートの多さを指摘する声もある。チームは金曜日にカーフュー(夜間外出禁止令)を破ってマシンをいじり続けたが、問題が解決することはなかった。だが、チームのアップデートが間違った方向に進んでいたとしてもマックス・フェルスタッペンにやれることはない。「もちろん、マシンの反応については常に適切なフィードバックを返すよう努めているけど、最終的にマシンを組み立ててセットアップしたのは僕ではない」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「だから、僕にできることはあまりない。今週末以降、すべてを改めて分析し、シルバーストンで何ができるか確認していくつもりだ。僕たちと相性のいいサーキットではないけどね」また、マックス・フェルスタッペンは、レッドフル・ホンダF1が一度に多くのアップデートを投入していることが混乱の原因になっているという言い訳はできないと語る。「常にできる限りのアップデートをもたらそうとするものだし、その点では他の年と違いはない。僕たちは特定のトラックに多くのパーツを持ち込んできたし、それは全く同じだ」