FIA(国際自動車連盟)が、フェラーリの2019年F1エンジンの不正行為疑惑についてF1チームに回答する期限が迫り、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンの昨年の注目が改めて注目を集めている。昨年、フェラーリのF1エンジンは夏休み後に大幅な向上を果たしたが、F1アメリカGP前に技術指令が発行されたタイミングでパフォーマンスを落とした。
レッドブル・ホンダは、フェラーリのF1エンジンが何らかの方法でFIAセンサーを掻い潜り、ルールに定められた100kg/h以上の燃料流量を実現して、パワーを増加させているのではないかと調査を求めた。FIAは、レッドブル・ホンダが提案した方法は違法であるとし、そのような抜け穴を防ぐために技術指令を発行した。突然フェラーリのパフォーマンスが低下したことを受け、マックス・フェルスタッペンは「不正行為をやめれば何が起こるか」とメディアに語り、物議を醸した。セバスチャン・ベッテルは、マックス・フェルスタッペンの発言は「プロフェッショナルじゃないし、成熟してもいない」と反発し、フェラーリのCEOであるルイ・カッミレーリは「22歳の子供の言うことなど信用するな」と非難した。だが、マックス・フェルスタッペンは外交の教訓を学んだようであり、今回は昨年踏んだ地雷は避けている。フェラーリのF1エンジン不正疑惑について質問されたマックス・フェルスタッペンは「そのことはチームに任せている」と Sydney Morning Herald にコメント。「すべての人にとって、平等な競技の場を持つことが重要だと思う。それが私たち全員が望んでいることだ。それだけです」「過去にFIAは正しい決定を下してきたと思うので、チームとFIAがどのような答えを出すか見てみよう」現在、レッドブル・ホンダはこの問題に対するFIAの対応に満足していません。FIAはフェラーリのF1エンジンの合法性に疑いはあったものの、“違反の明確な証拠を出せない”ことを理由に、2者の間で和解合意を結ぶことにしたと説明。和解契約の機密性は司法規律に従って決定されたとして内容を開示することを拒否した。レッドブル・ホンダやメルセデスを含む非フェラーリ系のライバルは感心していない。FIAに対して2回の手紙を送り、詳細を公開するか、そうでなければ法的措置を講じると警告している。
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