元トロロッソのF1ドライバーであるジャン・エリック・ベルニュは、F1時代は決して幸せではなかったと認め、フォーミュラEでの2年目でようやく自身を取り戻したと語る。レッドブルの育成ドライバーとして育ったジャン・エリック・ベルニュは、2012年にトロロッソでF1デビューを果たしたが、マックス・フェルスタッペンの到着によって3シーズン後にレッドブルのプログラムを外された。
ジャン・エリック・ベルニュは、セバスチャン・ベッテルがチームを離れた場合にレッドブルへの昇格を約束されていたが、2015年にレッドブルはダニール・クビアトを昇格させている。ジャン・エリック・ベルニュは、F1時代はまったく笑うことはなかったと振り返り、自分のネガティブな態度についてのコメントは事実だと認めた。「若い時は精力的だったし、多くのレースとチャンピオンシップで勝っていた。レッドブルに到着し、初年度はとても困難だった」とジャン・エリック・ベルニュは語る。「実際に頭でっかちになっていたと思う。自分のことを王様だと思っていたし、全員を倒すつもりでいた。当然、初年度は厳しかった。人々は僕のことを不満だらけのネガティブな人間としてみていた。実際にそうだったけどね。笑顔であるべきだと理解するのに時間がかかりすぎた」「3年間笑っていなかったと思うし、あのフランス人は不機嫌だと思われていた。実際にそうだった」「そのあと、レッドブルから別れを告げる電話があった。本当に困難だった。夏だったと思う。家族と一緒にいて、まるで爆弾を投下されたようだった。すべての夢が消えていったような感じだった」ジャン・エリック・ベルニュは、F1を離れたわずか3週間後にフォーミュラEに参戦。最初はアンドレッティと契約し、その後、ヴァージンで2シーズンを過ごした。フォーミュラEでの3年目にジャン・エリック・ベルニュはテチーターに移籍。そこでようやく自分に自信を取り戻しせたとジャン・エリック・ベルニュは語る。「F1を離れたときは、現金もお金もなかった」とジャン・エリック・ベルニュは語る。「金遣いが荒くて、全部使ってしまっていたし、多くのお金を稼いでいたわけではなかった。人々は『君はF1ドライバーだろ』と思うかもしれないけど、それほど稼いではいなかった。でも、まるで億万長者のようにすべてを使っていた」「僕にとって人生をすべてリセットする良い時期だったと思う。正常に戻るまで少なくとも2年はかかった。普通の生活とまでは言わないけど、普通のメンタリティには戻れた。フォーミュラEでの最初の2年間は本当にネガティブな気持ちだったし、多くの悪いことを引き付けていたと思う」「これがすべてが僕にとって良くなり始めていったときだ。完全に自信を失っていたけど、誰も僕には何も期待していなかったので、とにかくチームと本当に懸命に仕事をしようとしていた」ジャン・エリック・ベルニュは、2018年にテチーターでタイトルを獲得し、翌年にはシリーズ初の連覇を達成。チームも最初のタイトルを獲得している。