現役フォーミュラEチャンピオンのジャン・エリック・ベルニュは、F1のトップチームからオファーがあれば“間違いなく検討する”と語る。先週末、元F1ドライバーのジャン・エリック・ベルニュは、フォーミュラEのシーズン5のタイトルを獲得。シリーズ史上初のタイトル2連覇を達成した。
昨年、ジャン・エリック・ベルニュは、2019年シーズンのレースシートに関してF1チームからアプローチがあったことを明らかにしていた。ベルニュは2014年シーズンを最後にトロロッソのF1シートを喪失するとともにレッドブルの支援を失い、F1から離れている。「去年、自分が行ったことは覚えている。でも、ここ数年でいろんなことを学び、どれくらい改善したかを考えれば、良いクルマを持っているチームでの機会があればF1で良いチャンスを得られると言っても過言ではないと思っている」とジャン・エリック・ベルニュは Crash.net にコメント。「もしくは、少なくともそれを試せるだろう。でも、そういった機会はまだ存在していない。今後どうなるかは決してわからないけどね。実現するかもしれないし、しないかもしれない。でも、選択肢はあるはずだし、可能性もあると思っている」「現実的にオファーは受けていないし、テーブルには並んでいない。現状では可能性さえない。でも、モータースポーツでは状況は急速に変化するし、いかなる時でも最高の状態であることが重要だ」「いろんなことがあるかもしれないけど、F1で何が起こるかはわからない。でも、フォーミュラE界で何が起こっているかはわかっているし、現時点でそれは素晴らしものだと思っている」「この数年、チームと良い仕事ができているし、素晴らしいチームだ。彼らはいつもグリッドで最高のクルマの一台を与えてくれているし、それがドライバーとして望んでいることだ」F1のトップ3チームからオファーがあれば、フォーミュラEを離れることを検討するかと質問されたジャン・エリック・ベルニュは「おそらくイエスだね」とコメント。「僕は若手ドライバーとしてミッドフィールドのチームにいたことがある。そのようなチームでは自分自身を証明しなければならないことを理解してる。でも、僕の年齢になるとミッドフィールドのF1チームで自分を証明している時間はない」「8位や9位、あるいは時々ポイントを争ったりすることにあまり興味はない。自分がF1にいたときの状況に戻りたいとは思わない」「大きく成長しているチャンピオンシップであるフォーミュラEで、トップチームでタイトル、勝利を戦っていることをとても幸せに感じている。フォーミュラEが3年間でどうなっていくかは誰にもわからないけど、最悪の状況にはならないことは確かだ」「上位のF1チームのひとつからオファーがあったら凄いことだし、間違いなく検討するけど、行ったようにオファーは何もない」2012年から2014年までレッドブルのジュニアチームであるトロロッソでレースをしたジャン・エリック・ベルニュは、ピエール・ガスリーがレッドブルで厳しい状況にあることを把握しているが、ガスリーは状況を好転させられるはずだとエールを送る。「ピエールは非常に速いドライバーだし、現時点で何が彼にとって問題になっているかはわからないけど、彼はシーズンを好転させて、マックス・フェルスタッペンを悩ませることができることを願っている」