ギド・ヴァン・デル・ガルデは、ザウバーとの法廷論争に終止符を打ったことを宣言。ザウバーと自身のスポンサーとの関係を明かすとともに、今回の騒動によって「僕のF1での未来はおそらく終わった」と述べた。ザウバーとの間で法的に有効な2015年のレース契約を結んでいると確信するギド・ヴァン・デル・ガルデは、スイスとオーストラリアでザウバー相手に訴訟を起こした。
F1オーストラリアGPの開幕直前になってビクトリア州の裁判所はギド・ヴァン・デル・ガルデの主張を認め、開幕戦でレースに出る資格があると結論づけたが、その後の双方の合意によって、最終的にはフェリペ・ナナスルとマーカス・エリクソンの2人が出走している。 18日(水)、ギド・ヴァン・デル・ガルデは自身のFacebookページを通じて、問題が決着したことを報告し、2015年の契約は双方の合意により終了したと述べた。ギド・ヴァン・デル・ガルデは、長年夢見ていたF1キャリアを追求するために、チームを訴える当然の権利があったと述べた。「情熱的なレースドライバーとして、僕は悲しいし、とても失望している。8歳でカートを始めたときから、キャリアを通じて、僕はF1ドライバーとして成功したいという夢を叶えるために、ずっと懸命な努力を続けてきた。2015年シーズンはついに評判のある中団チームのマシンに乗って自分の力を示すことができると期待していた。この夢は奪われ、F1での僕の未来はおそらく終わった。それはわかっている」 ギド・ヴァン・デル・ガルデは、ザウバーが活動を継続できたのは自分のスポンサーたちのおかげだったと打ち明けた。 「この1週間、メディアで多くの推測が流れていたので、はっきりさせておきたい。僕のスポンサーたちは、2015年シーズンに関連したスポンサー料の全額を2014年の前半にザウバーに支払っている。これは彼らを信用し、チームが当時抱えていた資金問題を助けるためにしたことだ。僕のスポンサーの前払い金によってチームは2014年に生き残ることができた。資金を巡る今回のザウバーの判断は異様だし、僕にはまったく理解できない。勝手に詳細を語ることはできない立場だけど、ザウバーは僕との契約を履行せずに済むように、多額の補償金を払った。その部分においてだけ、僕は自分の権利がようやく認められ、少なくともいくらかの正義がなされたと満足することができる」 ギド・ヴァン・デル・ガルデは、レースを断念したのはザウバーへの悪影響に配慮したためだと強調したが、チーム代表のモニーシャ・カルテンボーンに対しては不満を述べた。「僕はレースドライバーだし、レースがしたいだけあd。でも、チーム代表は僕の法的権利を尊重せず、断固としてドライブさせないつもりだった。僕に有利な裁判所命令が何度か出され、能力も十分にあったにも関わらずね。このことは永遠に僕には理解できないだろう。権利を主張し続けることもできたけど、チーム代表は契約に反して僕とは仕事をしないと決めた。それはメルボルンのパドックで痛いほど思い知らされた。「その決定に逆らい続けることはチームを破滅させていたかもしれない。法廷によってマシンが差し押さえられて開幕戦を戦えず、若いドライバーのマーカス・エリクソンとフェリペ・ナスルのキャリアが台無しになっていた可能性があった。チームディレクターたちが拘束される可能性だってあった。そんなことは僕には耐えられなかった。僕がこんな大変な状況に陥ったのは、すべてチームマネジメントの責任だ」今回の騒動でF1での将来の終わりを覚悟したギド・ヴァン・デル・ガルデは、世界耐久選手権やル・マン24時間レースへの参戦の可能性を探っているとしている。
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