ザウバーとギド・ヴァン・デル・ガルデの契約問題に関する法廷論争は、14日(土)へと持ち越されることになった。13日(金)の午後、ビクトリア州最高裁判所ではギド・ヴァン・デル・ガルデの出走を可能にするためにザウバーが適切な措置を取ったかどうかの審議が続けられたが、決着はつかず、土曜日の朝に再開される。
ビクトリア州最高裁判所によると、担当のクロフト裁判官は、両者に分別のある議論をするよう求めたという。クロフト裁判官は「合意によって本件が解決に至るよう、当事者が真剣に話し合ってくれることを望む」と述べている。13日の朝にはギド・ヴァン・デル・ガルデがザウバーのガレージを訪れ、シート合わせを済ませたが、F1スーパーライセンスを保有していないためセッションには参加できていない。Auto Motor Und Sport が報じたところによると、ギド・ヴァン・デル・ガルデが訪問した際のザウバーのガレージ内の雰囲気はよそよそしかったという。ゲスト用のパドックパスで入ったギド・ヴァン・デル・ガルデのシート合わせには最小限の要員が配置され、大半のメカニックがその場を去ったと伝えている。ギド・ヴァン・デル・ガルデの弁護士は、裁判所でザウバーが「ドライブに必要なライセンスの取得を積極的に妨害している」と主張。そのため、ギド・ヴァン・デル・ガルデ陣営は、メルボルンのシート確保ではなく、スポンサーからの投資が不可能にし、ザウバーの崩壊を余儀なくさせようとしているとの噂も出回っている。また、ギド・ヴァン・デル・ガルデの弁護士は、裁判所にザウバーのレースカーと機材の差し押さえを促しており、パドックの外には裁判所の執行人が待機していたという。ギド・ヴァン・デル・ガルデの弁護士は「ザウバーは月曜日になればビクトリア州の管轄権を出るため、我々は要求のひとつとして、今日または明日、レース機材の押収を求めている」と認めた。ザウバーは、F1オーストラリアGP フリー走行1回目では走行することはなかったが、フリー走行2回目には、マーカス・エリクソンとフェリペ・ナスルが走行を行っている。ギド・ヴァン・デル・ガルデの弁護士は、金曜日の午後に“建設的な議論”が行われたとし、両者の話し合いは「今夜も続けられる見込み」だとコメント。ザウバーの弁護団もそれを認めている。審議は、14日(土)の現地時間9時30分(日本時間7時30分)に再開される。
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