4月27日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナが開幕。競技初日デイ1としてスーパーSS1本がアルゼンチンのコルドバ市街地の特設コースで行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位につけた。一方、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)は、総合10位で初日のショートステージを走り終えた。
今季2回目のグラベルイベントとなるラリー・アルゼンティーナ は、27日(木)の午前中に、サービスパークが置かれるレイクサイドタウン、ビジャ・カルロス・パス近郊でのシェイクダウンで始まった 。全長約6kmのグラベル(未舗装路)コースはかなり荒れていたが、ラトバラはセッティングをいくつか試し、4回目の走行で全体のトップタイムをマーク。ハンニネンは10番手タイムを記録し、ラリー本番に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。そして、夜7時過ぎから始まったコルドバ市街地でのスーパーSSでは、グラベルとターマック(舗装路)が混ざる全長1.75kmのコースで、ラトバラが5番手タイムを、ハンニネンが10番手タイムを記録。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクルーは堅実なラリースタートを切った。 競技2日目となる4月28日(金)のデイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側エリアで6本のSSが行われ、日中と1日の最後にはビジャ・カルロス・パスの近くで2本のスーパーSSが実施される。ビジャ・カルロス・パス南側エリアのSSは路面が荒れているところも多く、絶対的なスピードだけでなく、タイヤやサスペンションの耐久性も重要な要素となる。全部で8本のSSの合計距離は140.56km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は606.70kmとなっている。 トミ・マキネン(チーム代表) アルゼンチンは、これまで常にチャレンジングなイベントでした。恐らく、今シーズンもっとも難しいラリーのひとつだと思います。ですから、ここまでの状況を見ただけでは、この後 どういった展開になるのか予想するのは簡単ではありません。シェイクダウンで最速だったのは素晴らしい事ですが、タイムそれ自体にはあまり意味がありません。しかし、シェイクダウンで試したかったことをすべて試すことができたのは、このラリーを戦う上でとても大きな意味があります。明日からのチャレンジに向けて、準備は万端です。 ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車) とても良いフィーリングでラリーをスタートする事ができました。もう少しだけ速く走れた所もいくつかありましたが、パフォーマンスに関しては十分です。ここまで何も問題はありませんので、明日からの数日間がどのような展開となるのか、とても楽しみです。 ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車) スーパーSSはとても良いステージで、注意深く走りながらも、少しですが楽しむ事もできました 。他のSSと今晩のスーパーSSが大きく異なるのは確かですが、良いスタートとなり満足しています。明日から始まる本格的なグラベルコースでどうなるのか様子を見たいと思いますが、ミスなく走る事が自分の目標です。
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