前日2017年仕様TS050 HYBRID の発表会が行われたイタリア・モンツア・サーキットにおいて、4月1日(土)、2日(日)の2日間の日程で、2017年のFIA世界耐久選手権(WEC)シーズンイン恒例のプロローグ(合同テスト)が始まった。昨年まで南フランス・ポールリカール・サーキットで行われていたプロローグは、今年、F1イタリアGPで長い歴史を誇るモンツア・サーキットに場所を移して行われている。
800ヘクタールという広大な森林公園内のコースは、5.793km。4本のロングストレートを2か所の複合コーナーと3か所のシケインでつないだ屈指の超高速サーキット。TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンのル・マン24時間レースも見据えた、TS050 HYBRIDの低ダウンフォース仕様を持ち込み、テストを開始した。 同じ週末には、メキシコで別カテゴリーのレースが行われることから、そこに参戦するセバスチャン・ブエミ、ホセ・マリア・ロペス、ステファン・サラザンの3名はテストに不参加。TS050 HYBRID #7号車には小林可夢偉、マイク・コンウェイ、国本雄資、#8号車には中嶋一貴、アンソニー・デビットソン、ニコラス・ラピエールが乗り込み、各種のデータ取りとテストを行った。 プロローグ初日は、午前9時から3時間、午後2時から3時間、更に、夜7時から2時間のナイトセッションの合計3回が行われた。夕方までは概ね曇り時々晴れのドライコンディション。予報通り、夕方過ぎのナイトセッションが始まると雨が降り始めたが、順調に初日のテストは終了した。#7号車は、ベストラップ1分31秒332を刻み1番手、#8号車は、ベストラップ1分31秒970で4番手となった。 TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、プロローグ初日で合計327周を順調に走破。多くのデータを収集し、最終日となる明日のプロローグ2日目へと臨む。【WEC】 プロローグ初日:トヨタ 7号車がトップタイム