10月19日(土)、FIA世界選手権(WEC)第6戦 富士6時間レースの公式予選が行われ、トヨタ・レーシングの2台のTS030 HYBRIDは、僅差の2番手、3番手グリッドから明日の6時間レースをスタートすることとなった。昨夜の冷え込みで、一夜にして雪をまとった富士山を前に、午前9時半から1時間の公式練習第3回目が行われ、続いて午後1時55分よりLMPクラスの予選を開始。
アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8はポールポジションから0.178秒差の2番手、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴によるTS030 HYBRID #7も首位と0.283秒差の3番手タイムをマークした。今季のWECの予選方式は、各車2人のドライバーがそれぞれ最低2周タイムアタックを行い、それぞれのベスト2周(合計4周)の平均タイムによって決勝のスターティンググリッドを決定する。 #7を最初にドライブした中嶋は、2周のみで終えたタイムアタックを、僅か0.001秒差という安定性でまとめ、ラピエールへとステアリングを託した。 #8はブエミの後、デビッドソンがタイムアタックし、ポールポジションへのプレッシャーをかけ続けた。 これまでのところ、今大会の全セッションはドライコンディションで行われてきたが、明日20日(日)の決勝レースは高い降雨の確率が予想されている。6時間で争われる決勝レースは午前11時にスタートが切られる。 TS030 HYBRID #7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)公式練習第3回目:1番手(1分27秒117)23周予選:3番手(平均1分26秒860) ニコラス・ラピエール #7: 中嶋一貴が良いラップタイムを出してくれたが、私は最後の2周で、遅いクルマに引っかかってしまった。それがなければもう少し良いタイムが出たと思うが、ちょっと残念だ。全体的には良い予選で、TS030 HYBRIDは好調だった。我々のクルマはロングランで安定していることが分かっているので、レースには自信を持って臨める。ただ、天候が鍵になると思う。予選タイムは非常に接近していたので、決勝レースは激戦になるだろう。 中嶋一貴 #7: 良い予選だった。TS030 HYBRIDは非常に戦闘力が高く、ラップタイムは満足のいくものだった。我々2台のTS030 HYBRIDだけでなく、ポールポジションのアウディとのタイム差もほんの僅かだ。今日の結果は、我々のチームにおいて今年最高の出来だと思う。レースは去年と同じように非常に接近したものになると思うが、これから明日に向けて万全の準備をし、好成績を挙げる自信は十分にある。 TS030 HYBRID #8:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)公式練習第3回目:4番手(1分27秒536)31周予選:2番手(平均1分26秒755) アンソニー・デビッドソン #8: トヨタの母国のレースでほんの僅か及ばずにポールポジションを逃し、少し悔しい。しかし、今回の予選は今季最高の接近戦だった。その点においてもTS030 HYBRIDの仕上がり具合においても大変満足している。セットアップは細かな点まで詰め、ほぼ完璧に仕上がった。バランスに関しては今年一番だ。明日、天気が良ければ素晴らしいレースをお見せすることが出来ると思うが、雨になったらどうなるのかは誰にも分からない。 セバスチャン・ブエミ #8: 良い予選で、自分のラップタイムに満足している。ポールポジション獲得まで僅かな差だったが、レースに向けて最高のセットアップを見つけられたという点では、チーム全体が良い仕事をしたと思う。今年、予選でこんなにアウディに接近したことはなかった。これは我々が着実に戦闘力を上げているということを意味する。これはレースに向けて大変ポジティブな要素だが、天候次第というところもあるので油断は出来ない。
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