トヨタ・レーシングは、今週末行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦バーレーン6時間レースに向けて、公式練習初日に2番手タイムを記録して順調なスタートを切った。 2週間前の前戦ブラジルで優勝という結果を残したTS030 HYBRIDは、再びアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのドライブでこの週末のWEC第6戦に挑む。
公式練習第1回目でTS030 HYBRIDが記録したベストラップタイムは、1日を通して2番手のタイム。チームは夜の公式練習2回目セッションではロングランのセットアップに専念した。公式練習第1回目は、土曜日に行われる決勝レースのスタートと同じ午後4時に開始され、トヨタ・レーシングはアレックス・ブルツが最初にTS030 HYBRIDのステアリングを握った。気温は35度に達しており、TS030HYBRIDにとってもドライバーにとっても厳しい挑戦となった。公式練習第1回目の最初の1時間はアレックス・ブルツが終始リードし、日が沈んだ残り30分でニコラス・ラピエールに交代。ニコラス・ラピエールはレースに向けての準備を進め、TS030 HYBRID #7はトップタイムでこのセッションを終えた。 公式練習第1回目と第2回目の間に夜のとばりが降りたにもかかわらず、気温32度の熱暑の下、ニコラス・ラピエールが操るTS030 HYBRIDの煌々と輝くヘッドライトが暗闇を切り裂いた。 WECのレギュレーションでは、全てのドライバーが夜間の公式練習で最低5周の走行をこなさなくてはならない。このため午後8時30分から開始された公式練習2回目では、ニコラス・ラピエールが最初に走行し、セッションの残り時間が20分になったところでアレックス・ブルツに交代。両ドライバーは問題なくレギュレーションをクリアした。 公式練習3回目は、28日(金)の午前10時50分から1時間にわたって行われ、公式予選はTS030 HYBRIDが属するLMP1クラスとLMP2クラスが午後4時30分から20分間で実施される。29日(土)の決勝レースは、午後12時25分から20分間のウォームアップ走行を経て、午後4時にスタートが切られる。 アレックス・ブルツ今日の最も強烈な印象は暑さだった。走り始めのコースは汚れており、そのせいでセットアップとバランスに少し問題が生じたが、レースに向けて理想的な性能を得られるように解決に努めている。ここはレースの間にコンディションが変化する非常にトリッキーなコースであり、それこそがこの週末のチャレンジと言える。ブラジルでは勝利を挙げたが、ここバーレーンではまたゼロからの出発だということは忘れてはならない。再びTS030HYBRIDを完璧に仕上げ、表彰台の頂点を狙っていく。 ニコラス・ラピエール私がここを最後に走ったのは5年前のことだ。かなり難しいコースなので、リズムを取り戻すのに何周か必要だった。このコースには数多くの急減速ポイントがあるので、しっかり覚えておく必要がある。夜は照明があまりないので難しいが、長いストレートが何本かあるので追い抜きは問題ない。公式練習第2回目のセッションでは、タイヤの状態を確かめるべくロングランを行った。結果は良好で、これから我々はデータを分析し、決勝レースの戦略を立てなくてはならない。タイヤマネージメントがキーになるだろう。
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