レースは本格的なナイトセッションに突入した。首位を走行していたTS050 HYBRID #6号車は、セーフティカー導入とピットタイミングの違いにより2位へ後退したがすぐに首位奪還。#5号車も僅差の2位争いを展開。10時間を終えた時点で、同一周回を走行しているのは、TOYOTA GAZOO Racingの2台とポルシェ#2号車の3台のみとなった。
ステファン・サラザンがドライブする#6号車は2位に20秒ほどの差をつけ首位を走行していたが、レースが8時間半を経過したところで3ラップに渡ってセーフティカーが導入され、レース再開直後に#6はピットイン。サラザンからマイク・コンウェイへとドライバー交代して首位を守りコースへ復帰した。その直後にポルシェ#2号車の先行を許し2位に後退したが、燃費効率を活かしピット回数が優位な状況にある#6号車は、10時間時点で再び首位を奪還し、レースをリードしている。 #5号車は、ポルシェ#1号車がトラブルに見舞われガレージでの長時間の作業を強いられることとなったため、2位に浮上。3スティントをこなした中嶋一貴からセバスチャン・ブエミへとドライバー交代し、僅差で順位を入れ替える2位争いを繰り広げている。 中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車): 周回遅れをかわしながらの走行はとても難しく、全くクリアラップが取れませんでした。しかし、まずまずの走りは出来たと思っています。ル・マンではリスクを避けて、アクシデント無く走り切ることが大切です。路面温度が下がって来ましたが、我々のTS050 HYBRIDはこの状況でもバランスは良好で順調な走りを続けています。ここからどこまで追い上げられるか期待してください。 ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車): 3スティントを無事に走り切ることが出来てほっとしています。TS050 HYBRIDは全く順調で、後続との差を僅かに広げることが出来たのは良かったです。ピットクルーも素晴らしい仕事をこなしてくれています。この調子を維持して行きます。 TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)8時間経過時点(中嶋一貴): 4位 127周 9時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 3位 140周 10時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 2位 157周 TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)8時間経過時点(ステファン・サラザン): 1位 127周 9時間経過時点(マイク・コンウェイ): 2位 140周 10時間経過時点(マイク・コンウェイ): 1位 157周 関連:ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利
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