5月6日(金)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2022年FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースのスターティングリッドを決める予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下トヨタ)のハイパーカー GR010 HYBRIDは7号車が3番手、8号車が4番手につけ、7日(土)の6時間レースは、ともに2列目からのスタートとなった。
1周7.004kmもあり、ラップタイムも2分を超えるロングコースにもかかわらず、ハイパーカークラスは、僅か0.4秒差の中に4台全車が入る激戦となった。小林可夢偉が予選アタックを担当したGR010 HYBRID 7号車は、ポールポジションのグリッケンハウスから0.316秒遅れの3番手タイムをマークした。 ブレンドン・ハートレーがアタックした8号車は、7号車からわずか0.05秒遅れの4番手で続き、2台のGR010 HYBRIDは2列目のグリッドから決勝レースに挑むこととなった。 まだ日の残る現地時間午後6時40分、2台のGR010 HYBRIDはコースがクリアな状況でアタックすべく、セッションが開始されると同時にピットを離れた。3周分の燃料を積んだ2台のGR010 HYBRIDは、まずは十分にタイヤを暖め、アタック開始。 小林とハートレーは、共に計測2周目に今予選でのベストラップをマーク。ポールポジション獲得を目指し、計測3周目にも更なるアタックを続けたが、周回途中でタイム更新が困難と判断し、セッション終了を待たずにピットへと戻った。 その直後に10分間にわたる予選セッションのチェッカーが振られ、2台のGR010 HYBRIDは、2列目3,4番手のスターティンググリッドとなることが確定した。決勝レースは現地時間午後1時(日本時間午後8時)にスタートが切られる。トヨタは経験と戦略、ファイティングスピリットを持って勝利を目指す。 小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー): 3番手というのは今日成し得た最善の結果です。残念ながら、ポールポジション獲得には充分ではありませんでしたが、我々がベストを尽くしたことは、2台のタイムが非常に近いことから分かると思います。初のポールポジションを獲得したグリッケンハウスには祝福を送ります。ハイパーカークラス4台のタイムがとても近接しており、明日はエキサイティングなレースが期待でき、前戦セブリングよりもさらに接近した戦いになりそうなので楽しみです。今日はあくまで予選であり、我々は長い決勝レースへ向けて準備をしてきました。決勝日こそが最も重要な一日です。目標はもちろん優勝ですが、セブリングでポイントを失っているだけに、できる限り多くのポイントを獲得することが重要です。 ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー): ハイパーカークラスの4台全車が0.4秒位内に入るという、これだけ接近したバトルができるというのは素晴らしいことです。もちろん4番手という結果は悔しいですが、まだ勝てるチャンスは間違いなくあります。セットアップの方向性を少し誤ってしまい、オーバーステアに苦しみながらのアタックになってしまいました。またアタック時、先行してコースインした他の車両にやや近づき過ぎてしまうなど、上手く行かないセッションでしたが、決勝レースは素晴らしいものになると思います。我々が安定したペースを守り、ピットストップや戦略も完璧にできれば、優勝を争うことができるでしょう。 WEC第2戦スパ6時間 公式予選結果(総合順位 順位No.ドライバー名チーム/車種ベストタイム 1708オリビエ・プラロマン・デュマライアン・ブリスコー グリッケンハウス・レーシング/グリッケンハウス 007 LMH 2:02.771 236アンドレ・ネグラオニコラス・ラピエールマシュー・バキシビエール アルピーヌ・エルフ・チーム/アルピーヌ A480-Gibson 2:02.999 37マイク・コンウェイ小林可夢偉ホセ・マリア・ロペス TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID 2:03.087 48セバスチャン・ブエミブレンドン・ハートレー平川亮 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID 2:03.137 583フランソワ・ペロードニクラス・ニールセンアレッシオ・ロベラ AFコルセ/Oreca 07-Gibson 2:04.246
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