パナソニック・トヨタ・レーシングは今週、2009年度シーズン最後から2番目のレースで、アメリカ大陸唯一のGPとなる、インテルラゴスでのブラジルGPに向けて、大西洋を渡る。鈴鹿の予選で脊椎を負傷したティモ・グロックに代わり、小林可夢偉がステアリングを握る。シンガポールと日本で連続2位表彰台を獲得し、コンストラクターズポイント3位のポジションを狙うチームは、サンパウロに到着する。ヤルノ・トゥルーリが鈴鹿で獲得した2位は、2005年以降のチーム最高成績と並ぶ、シーズン5度目の表彰台。
ブラジルGPの目標は、この記録の更新と、コンストラクターズ3位のチームとの間の12.5ポイントの差を縮めることだ。トヨタはインテルラゴスでこれまで、競争力の高いパフォーマンスを見せており、ティモ・グロックが昨年6位に入賞するなど、過去4回のブラジルGPのうち3度、ポイントを稼ぎ、またトゥルーリは、過去3回のGPで2度、予選でトップ3入りを果たしている。パスカル・バセロン - シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー「最近の改修後、インテルラゴスは他のどのトラックよりも凸凹がなくなったが、長い直線に低速、中速、高速コーナーが入り混じるチャレンジングなコースで、非常に面白いレイアウトはそのままだ。そのため、インフィールド区間で力強いパフォーマンスをし、スタート/フィニッシュのストレートの最後を全開で通過できるように、ダウンフォースとドラッグの良いバランスを見つけなければならない。私たちはブラジルで常に速いので、非常に高い競争力を出せるはずだ。空力効率については、インテルラゴスは、私たちが行った風洞実験の基本構成に近いため、私たちのクルマは、このタイプのトラックにとても合っている。ここ2戦で表彰台を獲得して臨むブラジルGPには非常に期待しており、私たちは強いと信じている」