トロ・ロッソのチーフ・エンジニアであるローレン・メキースが、ブレンドン・ハートレーとミルコ・ボルトロッティを起用した3日間のスペイン・若手ドライバーテストの感想を語った。「我々がブレンドンとミルコを比較することができ、彼らが異なるコンディションで我々にフィードバックできるような走行プランを作ろうと思った。彼らが自分たちの感覚やフィードバックの能力を確認できるようにね」
「後半のプログラムは、前半よりもテクニカルなものだった。時間が許す限り、新しいクルマに実際に使われる新しい部品をテストした。ストレート走行や空力測定を頻繁に行っていたのは、メカニカルなテストや空力部品のテストを行っていたからだ」「今回のテストのもうひとつの重要な側面は、燃料補給禁止という来年度の大きなルール変更だ。クルマの重量が大幅に増えるので、その重さをシミュレーションして走行を行った。モノコックの大きさが十分ではないので、同量の燃料を積むのではなく、だいたい来年度のレースのスタート時の重量になるようにバラストを積んだ」今回のテストの一番の目標は何だったのですか?「今回のテストではドライバーを優先した。新しいテストのルールでは、若手がF1カーを運転するチャンスはほとんどないからね」彼らに対する評価を教えて下さい。「ふたりにはほとんど同じテスト・プログラムを行ってもらったが、通常、我々がレーシング・ドライバーにやってもらうプログラムよりはシンプルにした。例えば、新しいコンポーネントやセットアップを評価する時には、1回に1つのアイテムだけを変更するようにした。タイヤを交換したらどう変わるのか、どんなフィードバックをする必用があるのか、 空力変更とは何なのか等々、彼らに理解してもらうためだ」一番重要なことは何ですか?「正直に言って、やはり一番重要なのはスピードだ。ラップタイムだよ」安定したドライビングは?「安定性も重要だ。しかし、やはりスピードのあるドライバーが良いんだ。特に若手ドライバーに関しては、経験と共に安定したドライビングができるようになることを期待しているからね。もちろん、安定したパフォーマンスやちゃんとしたフィードバックができるという能力も必用だが、こういったことは経験と共に身につくものなんだ。スピードも経験によって変わるけれども、一番変化が少ない部分だと思う」セットアップ変更に関して、嘘をつくことはありますか?「嘘をつくことはないよ!でも、たまに変更したことをドライバーに伝えないことはある。これは当然のことだ。何が変わっているかを前もって知っていたら、そればかりに気を取られてしまうからね。だから、時々、ブラインド・テストを行うが、これはチームとドライバーにとってメリットがあることなんだ」
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