トロロッソ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストが、ダニール・クビアトが3位、アレクサンダー・アルボンが6位とダブル入賞を果たしたF1ドイツGPの決勝レースを振り返った。トロロッソ・ホンダにとって戦略判断が決め手となった。残り20周となった時、ダニール・クビアトを他チームに先駆けてスリックタイヤに変更するという思いきった作戦に出る。
結果的に他のチームよりも1周早いタイミングでの判断をしたおかげで3番手に浮上し、その後ストロールをオーバーテイクして、2番手にまでポジションアップ。最終的にセバスチャン・ベッテルに抜かれてしまったが、3位表彰台を獲得。トロロッソ・としては2008年以来の2度目のF1での表彰台となった。アレクサンダー・アルボンは16番手からスタートだったにも関わらずオープニングラップで8番手までポジションアップし、初めてとなったウエットコンディションのF1でも力強さを見せる。レース残り5周で再開した最後のセーフティカーの後、ピエール・ガスリーが6番手争いで接触があったが、マシンへのダメージやペナルティはなく、F1でのベストリザルトとなる6位でレースをフィニッシュした。「今日のレースは、とてもエキサイティングなF1の一戦となった」とフランツ・トストはコメント。「フェルスタッペン、優勝おめでとう! そしてホンダF1にとって、このPU時代の競争の中での2勝目は、たいへんすばらしい結果だ! そして、ダニール・クビアトには誰よりも大きな『おめでとう』を言いたい。彼の3位表彰台は成るべくして成した結果だったと思う。今日のような難しいコンディションの中、彼は数々の巧みなオーバーテイクを見せ、最後の最後までミスなくレースに集中していた。雨は我々の味方となってくれたようだ。雨の神に感謝しなければならない」「ダニールのタイヤ交換のためのピットインのタイミングは早くリスクがあったが、結果的に表彰台獲得という結果につなげることができた。そのようなすばらしい作戦を立てたチームには賞賛の言葉を送りたい。エンジニアたちがセットアップですばらしい仕事をしてくれたおかげで、今日は最高のマシンでレースができた」「そしてアルボンの今日のレースで見せたパフォーマンスにもとても満足している。このように目まぐるしく変化するコンディションの中、F1マシンで走行することは、彼にとって初めての経験だったにも関わらず、6位でレースを終えるのには重要であったし、タイヤマネージメントもしっかりコントロールできていたと思う」「トロロッソのチームのみんなに、今日のすばらしいレースに貢献してくれたことに感謝する。次戦のブダペストでのレースでは過去にもいい結果を残している。またすばらしいレースができるのを楽しみにしている」