トロロッソ・ホンダのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズがF1ドイツGP初日の作業を振り返った。トロロッソ・ホンダは、今週末のF1ドイツGPに空力とメカニカルの両方でアップデートを投入。最も柔らかいC4コンパウンドを両ドライバーとも10セットずつ持ち込んでいるトロロッソ・ホンダは高い外気温に苦戦しながらも作業を進めた。
「今週ここまでの気温は、ホッケンハイムの基準でも極端なものだ。ワーキングレンジが低いC4タイヤコンパウンドとこの温度の組み合わせではタイヤをワーキングレンジに保つことはほとんど不可能であるため、トリッキーな金曜日となった」とジョナサン・エドルズはコメント。「我々はC4コンパウンドに関して合わせて最もアグレッシブな数を持っており、金曜日の4つの新品タイヤのうち3つはこのコンパウンドにあり、主に予選のためにできるだけ多くのプラクティスを行う機会を与えてくれた」「私たちはここに空力とメカニカルの両面でかなり大規模なテスト計画を立ててきた。空力テストは主にFP1のアレックスのクルマで行われ、ダニールはクルマのバランスとタイヤの性能を最大限に引き出す方法について学んだ。FP2に向けて両方のクルマは2回の低燃料走行とそれに続く高燃料のロングランという同様のプログラムを持っていた。トラックは、温度温度がさらに高くなり、風が強くなり、FP1とFP2の間でかなり大きく変化した。それによって全体的なグリップが不足し、一貫性のあるバランスを得るのが難しかった。外気温は高いが、外気圧が低くかったオーストリアとは異なり、ここでは冷却性能への影響は少なくなっている。そのため、PU側からは我々たちは限界の範囲内にいた」「今日のクルマの性能は、我々が期待していたものではなかった。暑いコンディションでC4コンパウンドを最大限に活用する方法を学べたと感じているが、特に短い予選スタイルの走行で全体的なグリップとバランスを最適化するための作業がまだ残っている。今日は多くのデータを収集したが、エンジニアにとってはすべての調査結果をまとめて残りの週末のためにパフォーマンスを向上させるための忙しい夜になるだろう」「しかし、明日と日曜日の天気予報は非常に異なっており、気温や路面温度がずっと低く、雷雨の可能性さえあることを心に留めておく必要がある。そのため、今日から学習したことを適応させ、FP3以降のセットアップの選択に取り入れる必要があるだろう」