スクーデリア・トロ・ロッソのF1チーム代表を務めるフランツ・トストとテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2019年のF1プレシーズンテストを総括した。ホンダのF1エンジンでの2年目となるトロロッソは、アレクサンダー・アルボンが500周、ダニール・クビアトが435周、チーム合計で935周を走行。ラップタイム面でもアルボンが総合6番手、クビアトが総合7番手のパフォーマンスを発揮するなど、ポジティブな形でテストを締めくくった。
フランツ・トストは“シーズンをいい結果で始められる予感がしている”と自信をみせる。「朝の低い気温を除いては、このバルセロナでの2回のプレシーズンテスト期間中はいい天気に恵まれた。よって多数のセットアップ、さまざまなコンディションの中でタイヤを試すことができ、新しいSTR14の多くをチームが学ぶことができた」とフランツ・トストは語る。「レッドブル・テクノロジーやHondaとのシナジー効果が想定どおりに機能し、トータルで4,352kmを走行したなかでも目立った問題は見つからなかった。そこからは高い信頼性をもつマシンの素性を感じた。多少の問題はあったものの、シーズン前のこの時期には普通に起こることだし、それらに対してはすぐに解決策を見出すことができ、懸念するほどの大きな問題には至らなかった」「予定通りにパーツを揃えてくれたチームのファクトリーでの働きに、大変感謝している。新しくチームに加わったメンバーが数人いる中でも、現地でのガレージでの作業はスムーズで、効率的に行われていた。ファエンツァとビスターの皆の貢献にも感謝している。テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンも“開幕戦を期待とともに迎えたいと思う”と語る。「ダニール(クビアト)とアレックス(アルボン)はミスもせず、我々が期待していた通りのフィードバックを分かりやすく伝えてくれた」とジョディ・エギントンはコメント。「ダニールは昨シーズンはレースから離れていたにも関わらず、すぐにマシンにも慣れてくれた。チームのメンバーは良く知っているが、以前と変わらず『速さを持っていて、確実なフィードバックができる』ドライバーであることを感じた」「そして、日毎に急激なスピードでF1マシンに慣れ、急成長を見せていたアレックスにとっても、大きな手助けとなる存在になるでだろう。チームと初めて過ごす4日間で、アレックスの力強いパフォーマンスと、鍛え抜かれたフィジカルを見ることができた」「パワーユニット(PU)に関してはパフォーマンス能力の向上と信頼性について、HRD Sakuraのエンジニアの皆さんにとても感謝している。新しく始まるシーズンを、開幕戦のメルボルンでポイント獲得といういい結果で始められる予感がしている」 「最終日となった今日はダニール(クビアト)が、午前中終盤に予選シミュレーション、午後にはレースシミュレーション、と多くのテスト項目をこなしてくれたおかげで、実りある一日になった。予定していた走行プログラムを完了したことで、この2019年度のウインターテストをいいかたちで締めくくれたのではないだろうか」「PU面では申し分ない信頼性とパフォーマンスを感じながらテストを行うことができ、ホンダのメンバーには感謝している。もちろん、現地(のトラックサイド)で、そしてファエンツァとビスターからも貢献してくれたトロロッソのスタッフたちにも非常に感謝している。彼らが多忙ながらもサポートしてくれたおかげで、多くの成果を挙げられた。これからはメルボルンに向けて集中し、シーズン開幕戦を期待とともに迎えたいと思う」F1バルセロナテスト2 総合タイム関連:F1バルセロナテスト 最終日 結果:フェラーリのベッテルが最速タイム
全文を読む