トロロッソ・ホンダはシーズン後半にさらに競争力を発揮できることを期待している。トロロッソのチーム代表フランツ・トストとホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治がインタビューに答えた。マクラーレンとの3年間のパートナーシップを解消し、今年からホンダはトロロッソと第4期のF1活動を再出発させた。そして、第2戦バーレーンGPでは、2015年にF1復帰してからのベストリザルトとなる4位入賞を果たしている。
だが、その後はパワーユニットに信頼性トラブルが発生するなど浮き沈みが激しく、F1カナダGPで新スペックのパワーユニットを投入したものの、バーレーンで見せたようなパフォーマンスを繰り返すことができてないない。「現在、我々はパフォーマンス面で少し厳しい時間を過ごしています」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は New York Times にコメント。「その一方で、我々はシャシー面だけでなく、パワーユニット面でもクルマを機能する方法のような多くのことを学んでます。この知識が良い方向に進み、今シーズン中にバーレーンのような結果をもっと残せることを期待しています」トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ホンダを新たなF1パワーユニットサプライヤーに迎えることで前半戦が簡単にはいかないことは分っていたと語り、シーズン後半戦は競争力を発揮できると楽観的だ。「マクラーレンがホンダと問題を経験したが、私はいかなる困難も経験していない」とフランツ・トストはコメント。「我々の結果でも確認できることだが、我々は多かれ少なかれ正しく進めることができている」「新しいパワーユニットサプライヤーを迎えることでシーズン前半は簡単ではないことはわかっていた。バーレーンでは非常に良い結果を残すことができたがね。シーズン後半は非常に競争力を発揮できると思っているし、パフォーマンスを繰り返すことができるだろう」マクラーレンはホンダとのコミュニケーションに問題を抱えていたが、フランツ・トストは、ホンダの作業ぶりを称賛する。「私の意見では、日本人と仕事をすることは難しいことではない。彼らは非常に協力的だし、コミニュケーションもうまくいっている。それに彼らは非常にフレキシブルだ。我々は要望を思いつくと、彼らはソリューションを考え出すために非常に懸命に推し進めてくれる。彼らについてはポジティブなことしか話すことがない」ホンダは、2019年からトロロッソに加えて、レッドブル・レーシングにもF1パワーユニットを供給する。「我々はメルセデスとフェラーリに着実にチャレンジするために必要なステップを果たすためのベストな道だと信じている」とレッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーはコメント。「ホンダは成熟している。適切な構造を持っているし、良い開発経路がある」ホンダもレッドブルの期待に応えるためにプッシュしていくことを誓う。「レースは我々のDNAであるというのがホンダの企業理念です」と田辺豊治は語る。「常にプッシュし、目標を設定して、その目標を達成するために努力します。絶えずチャレンジしていくことが我々の文化の基本にありますし、我々を駆りたてているのは最高のパワーユニットを持つトップメーカーになることです」