トロロッソ・ホンダは、F1バルセロナ・インシーズンテスト2日目のドライバースケジュールを変更。当初はピエール・ガスリーが丸一日テストを実施する予定だったが、初日にトラブルで走行できかったショーン・ゲラエルが午前中に走行を行い、ピエール・ガスリーは午後のみの走行に変更された。15日(火)のテスト初日、トロロッソ・ホンダ STR13には午前中のセッション終盤にラジエーターにオイル漏れのトラブルが発生。パワーユニットへのダメージの可能性があったため、ホンダF1は交換を決断した。
しかし、パワーユニット交換の作業には3時間以上にかかり、最終的にショーン・ゲラエルがコースに復帰したのは残り20分。午後はわずか5周の走行に留まり、最多周回を走行したルイス・ハミルトンが151周を走り込んだのに対し、ショーン・ゲラエルは全ドライバーのなかで最少の合計で50周しか走行できなかった。トロロッソ・ホンダは2日目のドライバースケジュールを変更。ショーン・ゲラエルが午前中に再び走行を実施し、ピエール・ガスリーは午後のみとなった。初日の走行を終えたショーン・ゲラエルは「STR13は去年のマシンよりも凄くグリップがあった。トラブルが起こったのは少し残念だったけど、多くの貴重なデータを得ることができた。あまり周回できなかったのは悔しいけど、これもレースだし、明日はもっと有意義なテストになるはずだ」と語っていた。トロロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「午後に最大限にプッシュした走行を行なう予定だったのですが、それは適いませんでした。ゲラエル選手は午後のセッションの終盤で20分だけ走ることができましたが、些細なトラブルの解決のために半日を費やし、やりたかったプログラムをこなせなかったのは残念です。明日どのプログラムを優先して行なうべきか、今晩プランを練り直さなければなりません」と語っていた。ホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充は「今回の2日間のテストにおける我々の目的は、今後に向けてパワーユニット関連のいくつかの新しいアイデアを試すことです」とコメント。「今日の走行から得られたデータを活かしつつ、明日のセッションで少しでもプログラムの遅れを取り戻せるよう、チームと一緒に夜を徹した作業を続けます」