トロロッソ・ホンダは、F1オーストラリアGP初日のフリー走行で、ブレンドン・ハートレーが16番手タイム、ピエール・ガスリーが17番手タイムだった。2018年シーズンの開幕戦、オーストラリアGPが始まった。3月13~18日の間に日本のファンから送られた215の応援メッセージが、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピットに掲げられ、ドライバーやチームスタッフはその声援を後押しに開幕戦を戦う。
23日にプラクティスが2セッション行われた。気温25度の快晴の下、正午に開始されたプラクティス1では、走り出しのチェックやセットアップの調整などを行い、ピエール・ガスリーが25周を周回。ブレンドン・ハートレーは後半にパワーユニットのセッティング調整を行ったことにより、16周の周回に留った。午後4時からのプラクティス2では、ウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトの3種類のタイヤでロングランのテストを中心に行い、ハートレーが出走20車中もっとも多い41周、ガスリーもそれに次ぐ39周を周回している。両セッションを通して、パワーユニットとしてはサーキット特性に合わせたドライバビリティーやエネルギーマネジメントの調整など予定通りのプログラムを順調にこなして、初日を終えている。ブレンドン・ハートレー「最初のFP1では多少走行時間を失ってしまったが、その代わりにFP2をいいセッションにすることができた。全てのチームにとってタイヤマネジメントは大きな課題だが、僕たちはロングランとショートランの両方で有益なデータを得ることができた。今のところ中団での争いとなっているが、明日の予選に向けて改善できることはまだあると思う」ピエール・ガスリー「またマシンに乗り、シーズンを問題なくスタートすることができて、いい気分だ。予選と決勝に向けて、さまざまなテストを行ったが、土日には雨になるかもしれないし、どんな天気になるかはまだ分からない。今日行ったさまざまなテスト結果から、いい面と悪い面の両方を分析し、実際にどうなるか見てみたいと思う。明日は中団での激しい争いになると思うので、全ての力を集結することで、決勝ではよりよいグリッドからスタートできるようにしたい」ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフレースエンジニア)「非常に生産的な一日でしたし、FP2はとりわけそうでした。多くの周回を走り込み、フルにプログラムを完了させることができました。FP1ではピエールが完全なテストプランを成功裏にカバーすることができましたが、ブレンドンはいくつかオペレーションの問題に見舞われてコース上での時間を失ってしまいました。特にシーズン初戦に新車でサーキットを学ぼうとしている彼にとっては間違いなく理想的ではありませんでした。幸いにも彼はFP2でうまくリカバーすることができました。我々にとって重要なのはタイヤを理解することだと思っています。タイヤのオーバーヒートがかなりひどいようで、特に最終セクターでその症状が出ていたので、そこに取り組んでいかなければなりません。明日の天気予報は良くなさそうなので、予選ではタイヤはそれほど大きな問題にはならないかもしれませんが、今後のためには確実に理解する必要があります。バックグラウンドでは多くのメカニカルテストをカバーし、レースに向けて多くの作業を実施しており、日曜日の準備として今夜詳しく調べていく必要がある非常に多くのデータを収集しています。明日の天候が何をもたらすかも見てみる必要があります」田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)「いよいよ2018シーズンが始まりました。(私にとっては)10年ぶりの開幕戦ですが、かつてと変わらずオーストラリアのファンが温かい声援を送ってくれる中、チームとしても非常にいい雰囲気で初日を迎えられました。晴天の下で行われた今日のFP1/FP2セッションでは、大きなトラブルもなく、まずまずのスタートを切ることができました。両ドライバーともに初めてのサーキットですので、彼らに少しでも多くトラックを学んでもらうことがチームとしてのターゲットでした。また、PUとしてはこのサーキット特性に合わせたドライバビリティーやエナジーマネジメントなどの調整を行っています。全てのプログラムをおおむね予定通りに消化し、明日に向けていい準備ができたと感じています。明日は気温の低下とともに、雨の予報が出ています。今日とはコンディションが大きく変わるので、FP3の中で再度予選に向けたセッティングを煮詰める必要があります。限られた時間の中で集中してプログラムを進めたいと思います」関連:・F1オーストラリアGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンが最速タイム・F1オーストラリアGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンが最速タイム