エイドリアン・スーティルとザウバーとの法的争いはまだ続いている。昨年末、エイドリアン・スーティルとギド・ヴァン・デル・ガルデは、ザウバーと2015年の契約を結んだが、その後、ザウバーはフェリペ・ナスルとマーカス・エリクソンを2015年のドライバーに起用した。ギド・ヴァン・デル・ガルデは自身の契約を訴え、スイスとメルボルンの法廷で2015年にレースする権利を勝ち取った。
だが、ザウバーは、最終的にギド・ヴァン・デル・ガルデとその支援者らと、150万ユーロ(約1億9,000万円)の仲裁金を支払って一件を収めたとされている。一方で、契約違反について沈黙を保ってきたエイドリアン・スーティルも、ザウバーを法的に追求していたようだ。エイドリアン・スーティルは、今週末のマレーシアで再び姿を見せている。椎間板を痛めたバルテリ・ボッタスの代役候補として経験あるドライバーを求めていたウィリアムズが、エイドリアン・スーティルをリザーブドライバーに起用したからだ。だが、その間にもザウバーとの法的問題は継続している。エイドリアン・スーティルのマネジャーを務めるマンフレッド・ジマーマンは「この件は解決していない。我々は今も話し合っている」と述べた。