エイドリアン・スーティルのF1キャリアは、2016年からF1参戦するハースF1チームが生命線となるかもしれない。今年、エイドリアン・スーティルは、エステバン・グティエレスとザウバーのドライバーを務めているが、11月の最終戦F1アブダビGPが終われば、二人ともザウバーのシートを失うと見られている。
そんななか、ケータハムが参戦不能となったマーカス・エリクソンが、2015年のザウバーのシートを確保した。マーカス・エリクソンは、財政難にあるザウバー存続の鍵になるとされ、Speed Wee は、マーカス・エリクソンのスポンサーが契約を世散るさせるために1200万ドル(約13億6000万円)を前納したとし、後ほど400万ドル(4億5000万円)が追加されると報じた。Algemeen Dagblad は、2015年のマーカス・エリクソンのチームメイトは、今年ザウバーのリザーブドライバーを務めるギド・ヴァン・デル・ガルデになりそうだと報じている。ギド・ヴァン・デル・ガルデにはファンションブランドのマクレガー(McGregor)という強力な後援者がおり、このコンビが実現すれば、ザウバーのチーム存続に太鼓判が押されるだろう。 ギド・ヴァン・デル・ガルデは「金曜日にチームからエリクソンの加入について知らされた」とギド。ヴァン・デル・ガルデは De Telegraaf ににコメント。「その理由は、ザウバーには短期的に資金が必要だからだね。僕にとっても、良いように見えると言われたけれど、しばらくは待たなければならない」 エイドリアン・スーティルは、シーズンを通して2015年もザウバーに留まると述べてきたが、マーカス・エリクソンとギド・ヴァン・デル・ガルデのスポンサーは契約の支払金を供給できるだろう。F1アメリカGP後、突然ゆらぎ始めた自身の将来について質問されたエイドリアン・スーティルは、「今は別の人たちの手に委ねられているみたいだね」と RTL に答えた。 「僕に関しては最初からはっきりしていたし、待ってみる必要がある。多くの噂があるけれど、これからのレースに集中しなければならない」 このような状況となったことで、ノースカロライナを拠点とするハースF1チームがエイドリアン・スーティルの生命線になるかもしれない。たとえ2016年までハースがF1参戦しないとしても。ドライバーについて尋ねられたハースのギュンター・シュタイナーは、アメリカ出身のドライバーをすぐにコックピットに据えるのは“マストではない”と Speed Week にコメントした。「我々は新しいチームであり、大きなリスクは排除したい。素晴らしいアメリカ人ドライバーがいればイエスだ。しかし、ルーキーで経験がないとなれば、我々には経験のあるドライバーが必要だ」 「特定の候補はいないが、ザウバーがドライバーを変更すれば、エイドリアン・スーティルがケータハムやマルシャのドライバーのようにマーケットに出てくるかもしれない」
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