2022年 スーパーGT 開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』の公式予選が4月16日(土)に岡山国際サーキット(1周3,703m)で行われ、GT500クラスは、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)の大嶋がポールポジション(予選1位)を獲得。GT300クラスは、昨年のチャンピオンであるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が、山内によるコースレコードの激走でクラス予選1位となった。
金曜日こそ雨に見舞われた岡山国際サーキットだったが、予選日は朝から好天に恵まれたが、午後になっても気温は17度とそれほど上昇せず。さらにホームストレート上に強い向かい風が吹いて、少々肌寒さも感じられる。その中、2022シーズン開幕戦のGT500クラス予選Q1は、定刻から13分遅れの午後2時46分にスタート。15台が10分間でタイムアタックを行う。シグナルがグリーンとなると、No.37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ)を先頭に15台がコースインし、ウォームアップに入る。だが、1周のウォームアップを終えたところで、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯都史樹)がピットに戻ってしまう。エンジンが不調だということで、この後の走行を断念した。残り3分となると14台が、いよいよアタックへ突入。最初にNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(阪口晴南)が1分17秒201のトップタイムを記録。各車がそれをターゲットにアタックを行うが、17秒台前半は連発するも19号車を上回ることができない。このまま終了かと思われた。だが、チェッカーラップで、No.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔)が1分17秒177をマーク。わずかだが19号車を上回ってQ1をトップ通過した。以下は19号車、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(山下健太)、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)と4位までがTOYOTA GR Supra GT500と、昨年の開幕戦岡山を彷彿させる(予選トップ5独占)速さを今年も感じさせた。デビュー戦で注目されたNissan Z GT500勢は、5位にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹)が入り、No.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴)が7位でQ1を通過した。Honda NSX-GT勢ではNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴)が、6位でQ2進出を果たした。Q1の上位8台によるQ2は、午後3時24分から10分間で行われた。開始とともに、各車がコースイン。タイヤのウォームアップを済ませると、残り4分を切ったタイミングでアタックに入る。Q1と同様No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)が、まず1分17秒572のターゲットタイムを出してくる。直後にNo.100 STANLEY NSX-GT(牧野任祐)が1分17秒573の僅差で、2番手に浮上して、さらにアタックを続ける。そして、この2台を大きく上回ってきたのが、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)だ。マシンを滑らせながらも1分17秒251の好タイムをマークしてトップを奪った。一方、もう1周のアタックをした100号車はベストを更新したが、1分17秒544でトップには届かず。さらにNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一)も1分17秒387まで自己ベストを更新。14号車には届かなかったが、予選2位を確定。ポールのNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraは昨年の開幕戦岡山の勝者で、連勝に向け大きく前進した格好だ。昨年のようにGR Supraでトップ5独占とはいかなかったが、それでも決勝スターティンググリッドのフロントローを独占し、予選上位8台中5台を占めて岡山で変わらぬ速さを見せつけた。予選3位はNo.100 STANLEY NSX-GTで、Q2進出ただ1台のNSX-GTとして奮闘。Z勢はNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが5位、No.12 カルソニック IMPUL Z(ベルトラン・バゲット)は7位だった。2022年開幕戦岡山の決勝レースは明日午後2時に火蓋が切られる。GT500 ClassNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra大嶋和也「ほんとここ数年、ずっと惜しいところはあったんですが、毎回僅差の(予選)2位ということで。しばらくポールから遠ざかっていたので、久しぶりにポール(ポジション)が獲れてすごくうれしく思っています。去年からルーキーレーシングができて、新しいガレージも建ててもらいましたし、人材もかなり補強してもらって、去年に比べてチームもかなりレベルアップしました。テストも非常に有意義なテストができていましたし、ミスがなければ当然この位置に来られるだろうという自信を持って今回臨んできていました。実際走り出してからクルマのフィーリングがすごく良くて。多少アジャストしましたが、それもすべていい方向に行きました。予選でも思い通りのクルマになっていたので、ほぼ完璧な流れで来ているなという印象です。特にこの岡山はファンとの距離がすごく近くて応援してくれている姿も走りながらよく見えるので、しっかりとトップを走りながら皆さんが応援に来てくれているところも力にして気持ちよくレースができたらいいなと思いますし、皆さんにはそれを見て楽しんでもらえたらと思います」山下健太「今年は開幕前のテストから非常に好調で来ていて、開幕戦に向けても非常に調子が良く(公式)練習でも上位にいられたので、予選どうなるかなと思っていました。(自分が走った)Q1は、3番?で、あんまり速くはなかったですが、クルマの調子は良くて。もしかしたらQ2で大嶋(和也)先輩、ポール(ポジションを)獲ってくれるかな、と思っていました。(アタックを)見ていたらすごくセクターからタイムが速くて、これはいけるんじゃないかと。途中でセクター1かセクター2の時点で、『多分ポールいける(獲れる)な』みたいなタイムだったので、本当に大嶋先輩に感謝しています。レースは去年、非常に苦しいレースだったのでああいうのはもうイヤなんで(苦笑)、逃げ切って勝てるように準備したいと思います。レースを盛り上げられるように、という点では決勝をぶっちぎりでレースに勝ちたいと思います。去年みたいな(激しい攻防戦の)レースができればファンの皆さんにも楽しんで頂けると思うので、もしうしろから迫られるようなレースになったら、楽しんでもらえるようなレースができるようにがんばりたいと思います。GT300 ClassNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人「(ポールポジション獲得に)『まさか!?』と思っています。ビックリしているのが本音です。昨シーズンが終わって、12月から今シーズンに向けてテストが始まりましたが、今日に至るまで本当に思い通りに走れない状況が結構多くて、まさかここまでうまくまとめられるとは思っていませんでした。チームのここまでの努力と、ダンロップさんが...
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