2018年のスーパーフォーミュラの合同テストが12日(月)にスタートし、総合トップは午前中に出したタイムでNo.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)。以下、午後のタイムでNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、同じく午後のタイムでNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)と続いた。3月10日(土)~11日(日)に、三重県鈴鹿サーキットで行われたファン感謝デーに続き、いよいよ今シーズンの開幕に向けてスーパーフォーミュラ選手権の第8回合同テストが始まった。
テストは、12日(月)~13日(火)の2日間。各日とも午前2時間、午後2時間の計4時間、トータルでは8時間のセッションが行われることになっている。日曜日と同様、鈴鹿サーキットは本格的な春を思わせる好天に恵まれた。テスト初日にはシリーズに参戦する全19台が顔を揃えた。この中で、小林可夢偉と、中嶋一貴はWECのテストのため、初日のみの参加。2日目に関して、小林可夢偉は代役を立てないが、中嶋一貴のクルマにはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが乗り込むことになっている。また、No.7 オリバー・ローランド(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)も、2日目はピエトロ・フィッティパルディと交代予定。B-Max Racing teamは初日午前にヤン・マーデンボロー、午後に千代勝正がステアリングを握り、オーディション的なテストを行った。テスト初日の鈴鹿は、メインストレートで強い追い風が吹くコンディションとなったが、午前10時15分のセッション開始時には、気温14℃、路面温度18℃まで上昇。余り寒さは感じさせないコンディションとなった。この状況の下、ピット出口がオープンされると、小林可夢偉を先頭に各マシンがすぐにコースイン。クルマの確認をして一旦ピットに戻るドライバーもいたが、多くのドライバーはそのまま周回に入った。小林可夢偉や中嶋一貴、No.17 塚越広大(REAL RACING)、No.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.37 ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)からは走り始めから1分38秒台のタイムをマーク。その後、セッション開始から約20分というところで日曜日のデモレースに体調不良のため参加しなかったNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)も38秒台後半のタイムをマーク。No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)やNo.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は走り始めて間もなく、38秒台前半に突入してくる。その中で、最初に37秒台に入れてきたのは、No.65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)だった。一方、セッション序盤、路面が出来あがるのを待って、しばらくコースに出なかったドライバーでは、No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)がセッション開始から45分というところで伊沢拓也に次ぐ1分37秒849をマーク。その2分後には野尻智紀が1分37秒304でトップタイムを書き換える。この時点では、上位にホンダエンジンユーザーがズラリと並んだ。だが、セッション折り返し時点では、国本雄資が37秒678までタイムアップ。この時点での2番手に飛び込んでくる。その後、セッションの残り時間が30分となったあたりからは、ミディアムのニュータイヤを投入するドライバーも。ここでNo.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が1分37秒549とその時点での2番手、さらにNo.20 平川亮亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分36秒647と36秒台に突入してくる。その他のドライバーは平川亮のタイムをなかなか上回れなかったが、チェッカーまで残り2分となったところで、可夢偉が1分36秒122を叩き出す。可夢偉は、ここでソフトタイヤを投入し、トップタイムを刻んだ。これに続いたのが、平川亮。以下、野尻智紀、松下信治、山本尚貴、福住仁嶺とホンダエンジン勢が続く。さらに、中嶋一貴、塚越広大、ニック・キャシディらが続いた。そこから2時間45分のインターバルを経て、2回目の走行が始まったのは午後3時。このセッションは、走り始めからたびたび赤旗によって中断されることになる。まずセッション開始からわずか8分、ニック・キャシディが130Rの出口で停止。このマシンの回収が終わると、セッションは午後3時14分に再開した。だが、その10分後には、2回目の赤旗が提示され、セッションも15分間の延長が決まる。この赤旗は、その時点でのトップタイムを出した直後に、福住仁嶺がデグナー2つ目でコースアウトしたためだ。再びマシン回収が終わると、セッションは午後3時37分に再開。ここから各ドライバーが本格的にテストに入った。今回のテストでは、多くのドライバーがセットアップだけでなく、タイヤ比較なども行っており、午後に入るとロングランを行うドライバーも。そのため、セッション半ばに平川亮が1分37秒573というその時点でのトップタイムを書き換えた後は、しばらく首位は動かなかった。その後、午後4時36分には、セッション3回目の赤旗が提示される。これは、関口雄飛がデグナー2つ目でスピン、ストップしたため。クルマにダメージはなかったが、コース上から自力で動けず、マシン回収が行われた。これを終えると、セッションは午後4時43分に再開されたが、その後わずか3分でまたしても赤旗が提示。今度は平川亮がダンロップコーナーの立ち上がりでコースアウトし、軽くクラッシュしたため。平川亮のクルマは、フロントウィングなどにダメージを負い、修復に入ることとなった。平川亮のマシン回収が終わると、午後4時58分にセッションは再開。ここからは、残り17分ということで、多くのドライバーがニュータイヤを投入する。中には、ミディアム、ソフトと、2セット立て続けにニュータイヤを履いたドライバーもいた。ここで、1分37秒269と、まずトップタイムを書き換えたのは中嶋一貴。さらに松下信治が1分36秒885と、午後のセッションでは真っ先に36秒台に飛び込んできた。そして、セッションの残り時間がいよいよ5分を切ると、さらに多くのドライバーがタイムアップ。石浦宏明がミディアムタイヤで1分36秒295を叩き出すと、ソフトに履き替えてのアタックをした松下信治が1分36秒451、同じくソフトでアタックした国本雄資が1分36秒178と次々に36秒台に入ってきた。この頃、ダンロップコーナーでリヤが流れた福住仁嶺がスピン、グラベルにストップしたが、ここは赤旗が提示されることなく、すでにアタックに入って西コースを走っていたドライバーたちは自己ベストを更新。この中で、ソフトでのアタックを敢行していた中嶋一貴が1分36秒141と、国本雄資のタイムを破ってトップに立つ。その後、ミディアムのニック・キャシディ、ソフトの野尻智紀らも36秒台中盤までタイムを縮めてきたが、中嶋一貴には届かなかった。その結果、午後は中嶋一貴がトップ、国本雄資が2番手...
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