ステファンGPは、ドライバーの一人として中嶋一貴を起用することを認めた。F1参戦を目指すセルビアのチームであるステファンGPは、トヨタF1チームが使用していたケルンのファクトリーを拠点としており、トヨタの2010年シャシーとエンジンによるS-01の準備を進めている。マシン提供に際してのトヨタ側からのステファンGPへの条件は中嶋一貴の起用だったとされており、実際に中嶋一貴はケルンのファクトリーで元TF110でのテスト作業を行っているとされている。
そして今回、ステファンGPの代表であるゾラン・ステファノビィチが、中嶋一貴の起用について初めて明言した。ステファンGPのドライバーについて聞かれたステファノビッチは、ジャック・ヴィルヌーヴと交渉していることを明らかにし、一人目のドライバーとして中嶋一貴の名前をあげた。「現在、非常に間近だと言わなければならない。ジャック・ヴィルヌーヴと契約間近だし、リザーブドライバーとしてもう一人ドライバーと契約するかもしれない。だが、1人目は中嶋一貴だ」中嶋一貴は、最近のブログで「身の回りに動きがないわけではないので、モチベーションを保って準備ができるのはありがたいことです」と現状を語っている。ステファンGPは、ケルンのファクトリーでS-01のエンジン始動を完了されており、2月25〜28日にポルトガルのポルティモアでマシンをテストする予定だとしている。現在、カンポスとUSF1にはF1参戦に関する様々な憶測が囁かれており、仮に上記のチームが参戦を断念し、ステファンGPが参戦権を得られれば、中嶋一貴はF1シートを手に入れることになる。