2024年のF1世界選手権 第10戦 スペインGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。全20台が完走したスペイングランプリ。角田裕毅にとっては厳しいレースとなり、RBは多くのアップグレードを持ち込んだにも関わらず、ペースが上がらず19位でフィニッシュ。チームメイトのダニエル・リカルドも15位だった。
11位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)「全体的に見て、僕たちにとってはネガティブなことよりもポジティブなことの方が多い日曜日だった。レース全体を通してかなり良い競争力のあるペースを発揮することができたので、満足している。今後数週間、数か月に向けて励みになる。レースは楽しかったけど、少し物足りなさを感じた。結局、ポイント獲得のチャンスを得るには、昨日の予選をもっと良くして、もっと上位でスタートする必要があった。次の数レースでは予選を最適化する必要がある」12位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「今週末、地元のファンの前でポイントを獲得できなかったのは残念だ。週末を通してペースに苦しみ、今日のレースではタイヤのデグラデーションがひどくて苦戦した。今後数戦のレース週末は厳しいものになりそうだけど、集中してさらに懸命に努力し、改善を目指す。来週末はオーストリア、そしてチームのホームレースであるシルバーストーンが待っている」13位:周冠宇(ザウバー)「今日は特に、ここ数戦と比べて良いレースができた。一日の大半でかなり強かったし、ハースと戦うことになるとは思っていなかった。確実に前進できたという実感がある。唯一の汚点は1周目だ。アウトサイドに出て順位を上げようとしたけど、グラベルで危うく失速しそうになった。それでも挽回できたし、全員が完走したレースで、13位は精一杯の結果だったと思う。前進できたことを嬉しく思う。結果という点ではなく、マシンのフィーリングという点で、ちょっとしたブレークスルーのように感じている。以前よりずっと快適に感じた。マシンを好きな場所に置き、以前と同じようにコントロールできた。これは大きな一歩だし、僕たち全員に、引き続き作業してギャップを縮めるモチベーションを与えてくれる。この調子で続けて、すぐにポイント圏内に戻れることを願っている。シーズンの初め、ミッドフィールドの上位にいた時の状態にかなり近づいていると思うし、オーストリアで再びトラックに戻るのが楽しみだ」14位:ランス・ストロール(アストンマーティン)「今日はチャレンジになることは分かっていたけど、それでも厳しいレースだった。2ストップ戦略を採用したけど、予想通り、レースの大部分はタイヤのデグラデーションを管理することに費やされた。今週末は競争力が足りなかったので、オーストリアに向けてさらにパフォーマンスを発揮できるよう取り組む必要がある」15位:ダニエル・リカルド(RB)「15位は残念な結果だけど、レースの内容には満足しているし、2ストップ戦略をマネジメントできたことはよかったと思う。昨日は予選でなにか足りない気がしていたけど、今日のレースでは力を最大限に発揮することができ、いいレースになった。タイヤのマネジメントをして必要な時にプッシュすることができたけど、それ以上のことがこの週末はできなかった。このようなレースウイークから学ぶことはたくさんある。新しいパッケージにはなにかが足りていないようで、ポジティブなこともいくつかあったけど、取り組まなくてはいけないこともあった。連戦で時間がないので、今夜からオーストリアへの準備を進めたいと思う」16位:バルテリ・ボッタス(ザウバー)「今日は戦略を分けて、アグレッシブな戦略をとろうと決めた。ソフトコンパウンドの感触は最初はかなり良くて、今日のベストタイヤになるかもしれないと思っていたけど、残念ながらそうではなく、すぐにデグラデーションが始まった。早めのピットインを余儀なくされ、最後のスティントは長くなりすぎてしまった。タイヤマネジメントもしなければならず、本来のペースを生かせなかった。今週末のポジティブな点としては、全体的なパフォーマンスは最近のイベントと比べて良い状態にあるように思われることだ。周が13位になったことからもそれがわかる。これは良いことだ。今週末はかなり進歩したけど、まだもっとやらなければならない。オーストリアに関しては、トラックレイアウトは異なるけど、予選で良いパフォーマンスを見せれば、再び混戦に加われると思う。スプリントイベントになるので、スタートから良い感触をつかむことが重要だ」17位:ケビン・マグヌッセン(ハース)「残念ながら、ジャンプスタートをしてしまった。もちろん、それは僕の責任だ。衝動に駆られてしまい、少しそれを我慢しきれなかった。その結果、ペナルティを受け、さらにスローストップもあった。今日は本当に厳しい一日だった。ここでの週末はうまくいかなかったけど、オーストリアではもっと良い結果を出せることを期待している」18位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「今週末はもっと上を目指していた。一方で、クルマは昨年に比べて大きく進歩しており、レースを通して正しい選択ができた。同時に、このコースは現実を突きつけられるコースでもある。より伝統的なコースでは、ダウンフォース不足と余分な重量、それに強風とコース温度が重なって、僕たちは遅れを取っていた。ミッドフィールドが強くなってきているので、やるべきことは明らかだ。今後は、オーストリアとシルバーストーンの方が僕たちに合っているはずだ」19位:角田裕毅(RB)「とてもタフなレースでした。マシンをハンドリングするのが難しく、いつものようなフィーリングを得ることができませんでした。なにかがうまくいっていないので、原因を分析してオーストリアではもっと力を発揮できるようになって戻ってきたいと思います」20位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)「今年最も厳しいレースの一つだった。タイヤのデグラデーションが急速に進み、毎スティントで1周目からタイヤをマネジメントしているような感じだった。チームにとって厳しい週末だった。昨年同様、バルセロナでは苦戦したけど、オーストリアとシルバーストーンでは好成績を収めたので、このトリプルヘッダーの残りレースで前進し、巻き返しを図りたい」
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