2024年F1シンガポールGPの予選では、マクラーレンのランド・ノリスが、シンガポール市街地コースで自信に満ちたポールポジションを獲得した。このトラックでは初めてのポールポジション獲得となったノリスは、このレースの最初の2日間で最も快適に走っているように見えた。オスカー・ピアストリが5番手に入ったことで、パパイヤチームにとっては堅実な予選となったが、ノリスはフロントローでマックス・フェルスタッペンの脅威に単独で立ち向かわなければならない。
一方、フェラーリはトップ10圏外と残念な結果に終わった。また、ミッドフィールドのドライバーの中には、伝統的な有力ドライバーたちを抑えて予選通過を果たした者もおり、素晴らしいラップタイムを記録した。シンガポールでの予選の主なFACTS AND STATSは以下の通り。■ マクラーレンにとって、ノリスは2012年にルイス・ハミルトンがチーム最後のシーズンでポールポジションを獲得して以来、マリーナ・ベイで初のポールポジションを獲得したドライバーとなった。■ これはノリスにとってキャリア6回目のグランプリポールポジションだが、その間ポールポジションから最初の周回をリードしたことは一度もない。■ フェルスタッペンはノリスより0.2秒遅かったが、2位スタートは過去7レースで2回目のフロントローからのスタートとなった。■ フロントローからのスタートといえば、フェルスタッペンは2018年にハミルトンに敗れて以来、シンガポールで初めてとなる。■ フロントローは、今シーズンに行われたオランダGPと同じ顔ぶれで、フェルスタッペンはスタートでトップに立ったものの、その後ノリスに抜かれて優勝を逃した。■ ハミルトンはシンガポールGPの15回すべてでトップ5に入った記録を維持している。■ また、元世界チャンピオンのハミルトンは、今シーズン5度目となるチームメイトのジョージ・ラッセルを予選で上回った。■ ハミルトンは、ラッセルの失格処分により優勝したベルギーグランプリ以来、初めてのトップ3からのスタートとなった。ハミルトンは、金曜日に厳しい一日を過ごしたが、予選ではトップ3に入った。■ これは、両ドライバーがトップ4からスタートするのはシルバーストーンでフロントローを独占して以来初めてとなるため、メルセデスにとっては強力な結果となった。■ ピアストリにとっては、Q2のラップタイムが1分29秒640だったため、マクラーレンがフロントローを独占していた可能性があった。■ ニコ・ヒュルケンベルグは6番手となり、2023年にケビン・マグヌッセンが同じ順位で予選通過したのに続き、シンガポールでトップ6からスタートするハースの連続記録を継続した。■ フェラーリにとって悔しい結果となったため、ヒュルケンベルグはフェラーリエンジン搭載車の中で最速の予選通過者という地位を主張できる。シンガポールには11回目の参加で、過去最高のスタートを切る。■ アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは7番手を確保し、過去6回のグランプリで4回獲得している。■ 厳しいレースが続いた後、角田裕毅は、過去9回のグランプリで2度目となるQ3進出を果たし、シンガポールでの自己最高スタートを切る。■ シャルル・ルクレールとカルロス・サインツがトップ10入りを果たしたものの、これは2009年以来、シンガポールでフェラーリが2台揃って予選で最悪の成績を残したことになる。2009年にはキミ・ライコネンとジャンカルロ・フィジケラが13番手と18番手からスタートしていた。■ サインツは2023年にこのトラックで優勝したが、今回はQ3で劇的なクラッシュをしてしまった。サインツのクラッシュによりQ3は中断され、彼の車が回収された。■ ウィリアムズにとっては厳しい予選となり、アレックス・アルボンはQ3進出に0.024秒及ばず、フランコ・コラピントは彼より0.007秒遅かった。■ アルボンは11番手となり、レッドブルで予選6番手となった2019年以来、シンガポールで最高のスタートを切る。■ また、この予選結果は、2016年にバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサが11番手と12番手でスタートして以来、ウィリアムズにとって同サーキットでの最高予選結果となった。■ セルジオ・ペレスはQ2で敗退し、2023年のシンガポールグランプリでの予選13番手を再現した。■ マリーナ・ベイで12レースに出場したペレスは、Q3に進出したのは3回のみである。■ ケビン・マグヌッセンは14番手で、2023年のシンガポール予選から8つ順位を下げた。■ エステバン・オコンは15番手で、過去4回のグランプリで3度目の同順位となった。■ ダニエル・リカルドは2024年に初めて連続で予選1回戦敗退を喫し、今季の予選Q1敗退は通算6回目となった。■ ランス・ストロールは17番手となり、シンガポールに6回出場して5回目のQ1敗退を喫した。■ ピエール・ガスリーは、このサーキットでキャリア最悪の予選結果となり、18番手タイムを記録した。■ ボッタスは2022年にザウバーに加わって以来、シンガポールに訪れるたびにQ1で敗退している。■ 周冠宇は5戦連続で予選最下位となった。
全文を読む