セルゲイ・シロトキンを後援するSMPレーシングは、ウィリアムズを離脱したのは自らの決断だと主張。2018年のチームのパフォーマンスと開発不足を離脱の理由として挙げた。ウィリアムズは11月22日(木)、すでに2019年のドライバーとして発表しているジョージ・ラッセルのチームメイトとして、セルゲイ・シロトキンに代えてロバート・クビサを起用することを正式発表した。
今年、ウィリアムズでF1デビューを果たしたセルゲイ・シロトキンだが、チームも“失敗作”だと認めるマシンで苦戦を強いられ、最終戦を残してわずか1ポイントの獲得でドライバーズ選手権で最下位に沈んでいる。ウィリアムズのロバート・クビサ起用のニュースに続き、SMPレーシングはセルゲイ・シロトキンがウィリアムズで2019年シーズンを戦わないという判断をしたのはシロトキン陣営の方だったと述べた。「我々はウィリアムズ・マルティーニ・レーシングチームとの共同プロジェクトでF1世界選手権に参加しないことを決定した」とSMPレーシングの代表を務めるボリス・ローテンバーグはコメント。「シーズン開幕時のチームのレベルは不愉快な不意打ちだった。クルマの進歩も十分ではなかった」「そのような状況でもシロトキンは自分自身を見つけ、100%を出し、彼に割り当てられたタスクを完全に遂行した」「我々は彼の仕事に満足しており、現在、セルゲイのキャリアを継続するために様々な選択肢を検討している。彼は間違いなくSMPレーシングで多くのレースを過ごすことになる。まもなく我々の決定を発表する予定だ」F1イタリアGPのロマン・グロージャンの失格によって1ポイントを手にしただけのセルゲイ・シロトキンだが、コンストラクターズ選手権でも最下位に沈むチームとともに、シーズンの大部分でチームメイトのランス・ストロールに匹敵するパフォーマンスを見せていた。セルゲイ・シロトキンは、2019年にF1で戦うことはないと認めており、SMPが参戦するFIA 世界耐久選手権(WEC)への転向がキャリアの選択肢になる可能性がある。「残念ながら、来年はF1で戦うことはない」とセルゲイ・シロトキンはソーシャルメディアでコメント。「非常に長く険しい一年だったし、すべてが望んでいたようには進んだわけではなかったけど、僕は仕事を続け、全ての努力と魂を成果に結び付けてきた」「正直に言えば、状況を考えれば、僕たちは立派な仕事をしてきたと信じている」ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは「ランス(ストロール)とセルゲイについて話をすれば、今年、彼らは本当に厳しい状況のなかで我々のために素晴らしい仕事をしてくれました」とコメント。「彼らは二人とも信じられないくらいプロフェッショナルであり、レーストラック内ですべてを与えてくれました。ウィアムズは過去1年間にチームのために彼らがしてくれたことに感謝しています」