アウディは控えめな準備で将来についての憶測を煽っているが、F1へのコミットメントは揺るがないとザウバーのチーフは主張している。アウディは昨年、2026年にマニュファクチャラーチームとしての正式参入に向けてザウバーの「戦略的パートナー」になることで合意したと発表。ザウバーは今年初めに非公開の株式がアウディに買収されたことを認めている。
しかし、それ以来、アウディは表舞台に姿を現さず、その進展についても多くを明らかにしてこなかった。そのため、その取り組みに疑問を抱く人もいる。 今年初めには、パワーユニットの開発が遅れているとの憶測が流れ、最近では、F1参戦計画からの撤退さえ検討しているとの報道がドイツ紙でなされた。そんな話は、現アルファロメオのチーム代表であるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビによって強く否定され、彼はアウディの控えめなアプローチにはそれなりの理由があると説明した。「アウディはF1に強いコミットメントを持っており、もちろんザウバーとともに、このコミットメントはアウディの取締役会だけでなく、アウディのアドバイザリーボードとアウディ/フォルクスワーゲンの監査役会の決定によるものだ」とブラビは述べた。「つまり、これはグループとしての決定であり、そこにはコミットメントがある」「コミュニケーション不足の理由は単純だ。我々はアルファロメオF1チーム ステークだ。だから年末まで、チームについて、将来について、アウディの関与についてコミュニケーションをとることに一定の制限があり、この点についてはアルファロメオを全面的に尊重している」「ある意味で、我々はレースとチャンピオンシップに厳密に関係すること以上の発表はしたくない。先ほども言ったように、コミットメントはそこにある」アウディによるザウバーの完全買収は段階的に計画されており、完了するのは2026年だが、ブラビはドイツ企業が完全な指揮を執る前の投資計画に関してザウバーに流動的な状態があることを否定している。「我々はチームの構造を発展させるために懸命に取り組んでいる」とブラビは語った。「強力な採用計画がある。ジェームス・キー(新テクニカルディレクター)もそうだが、毎週のように新しい人事がある」「チームへの資金提供や開発プロセスの維持にアウディが関与するかどうかは問題ではない」「我々には2つのオーナー、2つの株主がいる。2026 年シーズンに先立って完了する取引のさまざまな段階に応じてガバナンスが導入されている」「我々は、合意されたガバナンスに従い、投資計画などのすべてを進めている」