ザウバーは、チーム代表のモニシャ・カルテンボーンが同チームを離脱することを正式に発表した。ザウバーは21日(水)、ザウバー・ホールディングスの会長パスカル・ピッチの名前で声明を発表。「残念ながら、ロングボウ・ファイナンスは、双方の合意により、そして、当社の将来に対する異なる見解により、モニシャ・カルテンボーンがザウバー・グループの彼女のポジションを即刻辞任することを発表する」と述べた。
「我々の彼女の長年の強力なリーダーシップ、ザウバーF1チームへの素晴らしい情熱に感謝し、将来の活躍を祈っている。彼女の後任はまもなく発表する。一方、我々はアゼルバイジャンでのチームの幸運を祈っている」モニシャ・カルテンボーンの離脱に関しては、マーカス・エリクソンに優先権を与えるという新オーナーの方針に同意できなかったが理由だと報じられた。ザウバーの新オーナー、ロングボウ・ファイナンスはかねてよりマーカス・エリクソンと強い繋がりが報じられているこの報道について、ザウバーは上記とは別の声明を発表し、ドライバーの待遇は平等だと主張した。「ザウバー・モータースポーツAGと取締役会は、我々のレースドライバーが平等の扱いを受けていないという広範囲にわたる報道に強い異議を申し立てる」「これは明らかに虚偽であるだけでなく、公正な競争というチームの絶対かつ長年のコミットメントに反している」「それらの匿名の“情報筋”に起因する報道はザウバーF1チームのマネジメントと全スタッフだけでなく、マーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレインの両者にとっても非常に有害だ」モニーシャ・カルテンボーンは、2000年に法務局長としてザウバーに加入。チームがBMWザウバーから新生ザウバーとして再出発した2010年1月からCEOに就任。2012年に株式の3分の1を取得し、女性初のF1チーム代表となった。ザウバーは、昨年、ロングボウ・ファイナスがチームを買収。チーム創設者のペーター・ザウバーを引退したが、モニーシャ・カルテンボーンは株式は放棄しつつも、チーム代表の役職を継続していた。噂では、元HRTのチーム代表だったコリン・コレスが、モニシャ・カルテンボーンの後任としてザウバーのチーム代表を務めるとされている。関連:ザウバー、チーム代表の辞任でホンダとのエンジン契約に影響?