ペーター・ザウバーは、あと3年以上チーム代表に留まるつもりはないが、ザウバーが長期的な将来を確保できるまで退きはしないと語る。昨年末でBMWがF1から撤退したあと、ペーター・ザウバーは2006年に売却したチームの所有権を取り戻した。「1年前、私は70歳を過ぎてピットウォールに留まっていたくはないと言った。それはまだ変っていないし、私は今67歳だ」とペーター・ザウバーはコメント。
「私にとって重要なことは、チームにさらに大きな安定をもたらし、スポーツという点で前進するための財政的な基盤をもつことだ。それがきちんと揃ったときが、退くときとなるだろう」ザウバーは、メキシコの通信企業テルメックスとの新しいスポンサーシップを確保したが、それは売却の前兆ではないと主張する。「私はチームの100%を所有しているし、現時点ではチームやその一部を売却する計画はない」「テルメックスとのパートナーシップは、2011年1月1日に実施されるが、株式保有のようなものは含まれていない完全なスポンサリングに関する契約だ」ザウバーは力強いカタチで2010年を終えたが、開幕時は非常にタフなスタートとなった。ペーター・ザウバーは、そのことが新しい後援者や投資家を探すことを妨げたと認める。「タフだったのは間違いない。クルマは遅いだけでなく、信頼性も欠けていた。このチームにとってはかなり珍しいことだ」「そのあと、スポーツではよく起こることだが、かなりの不運もあった」「腹は立たなかったが、潜在的なスポンサーとの交渉にはかなりありえないことだった」再びチームの支配権を得たことを後悔していないと質問されたペーター・ザウバーは「決してそうは思わなかった」とコメント。「チームを生き残らせることは非常に難しい仕事になるとわかっていたが、決してそうは思わなかった。しかし、もし思いきってやらないでいたら、毎日自分に理由を尋ねていただろう」「我々は、行く手を阻む障害を通り抜けてきた。我々が今いる場所と1年前の状況と比較すれば、我々が成し遂げたことはチームの全員が誇りにできると思う」