ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマの決勝は、憂鬱な空模様の下、ウェットコンディションで幕を開けた。14番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、90周のレースでコンスタントにポジションを上げると9位でチェッカードフラッグを受け、キャリア34回目となるトップ10フィニッシュを果たした。
ベライゾン・インディカー・シリーズの第4戦は4月29日にアリゾナ州のフェニックス・レースウェイで行われる。佐藤琢磨「大変な週末でしたが、スタートはエキサイティングでした。何台かをオーバーテイクして、いいスタートが切れたからです。その後はペースが伸び悩んで少し苦しみました。最初のスティントではブレーキがやや不調でした。そこでブレーキ・バイアスを完全にフロント側にします。その後、ひとつのブレーキを失い、3輪ブレーキの状態になったのは残念でした。ただし、レースを通じて調整を重ねていくことで状況は徐々に改善されていきます。こうした苦難を僕たちはうまく乗りきったと思いますし、メカニックたちはピットストップで大活躍してくれました。9位は最高の結果とはいえませんが、自分たちがもともといたポジションのことを考えれば、いい結果で満足のいくポイントを獲得できたレースだと思います」(アンドレッティ・オートスポーツのプレスリリースより)