佐藤琢磨は、インディカー 第9戦 テキサスの決勝レースをリタイアで終えた。6月11日にシリーズ第9戦としてスタートしたテキサス・モーター・スピードウェイでのレースは、雨のために71周を終えたところで中断され、8月最終週まで延期された。77日という長いインターバルを経てレースは再開されたが、待ったかいのある、とてもエキサイティングなバトルとなった。
最終的に、トータル248周で8人のドライバーがトップに立ち、14回ものリード・チェンジが行われた。佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、77日間の赤旗中断を利用して新しいマシンセッティングを試した。ところが、レース前の10分間しかないプラクティスで、サスペンションの破損によるアクシデントが発生。チームはマシンを修復してグリッドに並べたが、マシンは正しくセッティングされていなかった。ハンドリングは悪く、タイヤの消耗も激しいマシンでは、走り続けても危険であるとの考えから、チームはマシンを停めることとした。テキサスでのレースにチェッカーフラッグが振り下ろされ、2016年インディカーシリーズは14レースを終えて、残るはロードコースでの2レースとなった。第15戦は休む間もなく、次の週末にニューヨーク州の歴史あるロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルで開催され、9月18日の最終戦は今年もカリフォルニア州のソノマで行われる。佐藤琢磨(20位)「厳しい夜になりました。プラクティスで部品のトラブルに見舞われ、1周しか走ることができませんでした。チームのクルーたちは懸命に働いて、短時間でマシンをスタートに間に合わせてくれました。しかし、レースでは多くのトラブルが襲いかかりました。何が悪かったのか、すべてはまだ把握できていません。最終的には、次戦以降に向けてのリスクを大きくすべきではないと考え、リタイアすることにしました」
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