佐藤琢磨は、インディカー第4戦インディアナポリスの初日を19番手で終えた。初開催となるグランプリ・オブ・インディアナポリスのプラクティスが、晴天で暖かい1日となった9日(金)、開催された。今日は“サンプル”として入場料が無料になったこともあり、多くのファンがサーキットに駆けつけた。
佐藤琢磨とマーティン・ポウルマンのふたりは、暖かいコンディションのなかであまり本領を発揮できなかったNo.14 ABCサプライ・ホンダとNo.41 アルフェ・ヒート・トリーティング・ホンダの問題点を解決する作業に取り組んだ。佐藤琢磨は、31ラップしてベストタイムは1分11秒04で19番手。チームメイトのポウルマンは37ラップを走って1分11秒17を記録し、21番手につけた。明日の午後に行われる予選の前に、チームはプラクティスにもう1度、臨むことになる。ただし、明日は猛烈な嵐となることが予想されているので、予選が予定どおり実施されない可能性もある。仮に予選がキャンセルされた場合、スターティンググリッドは現時点でのポイントランキング順となるので、佐藤琢磨は15番グリッドからスタートすることになる。いっぽうのポウルマンはポイントを獲得していないので、最後尾からレースに挑むことになる。佐藤琢磨「オープンテスト・デイとはコンディションが大きく異なっており、このためラップタイムは大幅に低下しました。これは、気温の上昇によりいかに多くのグリップを失ったかを示すものです。気温はマシーンのバランスに影響するだけでなく、グリップ・レベルも左右してしまいます。また、空気の密度が低下するため、ダウンフォースの低下も免れません。もちろん、気温が低いほうがペースは上がります。今日はグリップとバランスの問題で苦しんだので、まだやらなければいけない仕事がたくさん残っています。嬉しいことは、今回は2カー・エントリーのため、データ量が2倍になっていることです。これを利用して、明日に向けた最適な解決方法を見つけ出したいと思います」
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