佐藤琢磨は、インディカー第10戦アイオワの決勝レースをリタイアで終えた。アイオワ・スピードウェイは佐藤琢磨が2011年にキャリア初のポールポジション獲得したコース。予選では7番手だった佐藤琢磨だが、今週末に予定外のエンジン交換を行ったため、17番手からスタートを切った。
佐藤琢磨は得意とするショートオーバルで、序盤から着々とポジションを上げていく戦いをみせ、54周目には11番手までポジションを上げて走っていた。しかし、114周目に2度目のピットストップを行った辺りからマシンのトップスピードが伸びなくなり、そのトラブルが拡大したために162周を終えたところでピットに入り、リタイアした。今回の結果で、佐藤琢磨は、シリーズランキングを8位まで下げた。佐藤琢磨 (23位)「スタートから1回目のピットストップまでのマシンはとても調子がよく、ピット作業の速さによってもポジションを稼げました。私たちは徐々に上位へ進んでいくことができていました。いいリスタートを切ってさらにポジションを上げて、レースを楽しむことができていたほどでした。マシンは速く、エキサイティングなレースを戦えるものと期待が高まっていました。しかし、2度目のピットストップを終えた辺りからスピードが乗らなくなってきました。エンジンのマッピング変更、燃料のミクスチャー変更を何パターンもトライしましたが、スピードが乗っていかない症状は改善されませんでした。最後はマシンをリタイアさせるしかありませんでした。ゴールまで走りきれなかったことが残念でなりません」