佐藤琢磨は、インディカー最終戦フォンタナの決勝レースを7位でフィニッシュした。21番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、前を行くマシンを次々とパス、燃費セーブもトップレベルで38周目にはトップに躍り出た。レース中盤にはさらに力強い戦いぶりを発揮し、トップ集団の一員となってゴールまで戦い続けた。
リスタートでの加速が思うように行かなくなったものの、粘り強い走りで3位争いを繰り広げていた佐藤琢磨だったが、最終ラップのターン1からターン2でタービュランスを浴びたのかバランスを失い、クラッシュ。それでも最終結果は7位となりました。最終戦までもつれていたチャンピオン争いは、ポイントリーダーのウィル・パワー(Team Penske/シボレー)が単独アクシデントによるリタイアを喫し、一方、ポイント2位のライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport/シボレー)が4位でゴールして大逆転で初タイトルを獲得した。佐藤琢磨 (7位)「本当にエキサイティングなレースでした。とても長いレースでもありました。レース中にセッティング変更を重ね、マシンはどんどんよくなっていきました。ただ、陽が沈んでからはコース自体のスピードが上がって、私はトップスピードとマシンバランスで苦しい状況になっていました。それでも、我々はレースをリードできるところまで行きました。しかし、レース終盤のリスタートでオーバーブーストのトラブルが発生し、エンジンが咳き込み出しました。そのために加速が思うようにいかなかったのがとても残念でした。リスタートでポジションをいくつか落としました。レースの最後はさらに残念なものとなりました。ライアン・ハンターレイとサイド・バイ・サイドでターン1からターン2を走っていました。その時、私のマシンのリアがグリップを失いました。最終ラップに入っていたというのに。週末を通して奮闘してくれたチーム、1シーズンを通してがんばってくれたクルーに対して申し訳ない気持ちです。今シーズンは本当にすばらしいものでしたし、今日のレースは本当にエキサイティングでしたので、最終戦をこのようなカタチで終えるのは残念です」