佐藤琢磨は、インディカー第14戦ボルチモアの決勝レースを18位で終えた。佐藤琢磨は、予選でスピンをしたために28番手スタートとなるはずだったが、決勝日の朝のウオームアップでアクシデントを起こしたトニー・カナーンとエリオ・カストロネベスがスペアカーに乗り換えたために、27、28番グリッドからスタートすることになったため、26番グリッドへと2つ繰り上がった。
佐藤琢磨は、トニー・カナーンとは異なる作戦でポジションを着々と上げ、多重アクシデントに巻き込まれたこともありながら、レース終盤には6位までばん回した。しかし、ゴール目前になって壁に接触してサスペンションを壊し、最後はステアリングが切れなくなってしまったためにコース上にストップ。結果は18位フィニッシュとなった。佐藤琢磨 (18位)「朝のウオームアップでアクシデントが多かったため、決勝用のセッティングを確認することができませんでした。プラクティス2回と予選の第1セグメントでの走行データだけから決勝を走るマシンを作らなければならなかったので、とても難しかったですね。そうした状況を考えればマシンはかなりうまく仕上げられていたと思います。レースは作戦もよく6位までポジションを上げたのですが、接触でサスペンションを曲げてしまい、それが徐々に悪化していった結果、最後はステアリングが切れなくなってしまいました。ゴールまで走り続けることができず残念です。今回のレースではオーバーテイクを重ね、追い上げる戦いをレース後半に実現できていました。次のインディジャパンに向けての課題も見つかりましたので、万全の準備をして日本に帰りたいと思います」