佐藤琢磨は、インディカー第9戦トロントの予選を19番手で終えた。オンタリオ湖畔に作られているストリートコースは、1.755マイルの全長に11個のコーナーが配されるテクニカルなもので、ミスなく1周を走りきることが非常に難しいと言われている。その上、路面がバンピーなためにドライバーたちにとってフィジカル面も大変厳しいコースとなっている。
佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)は、プラクティスからマシンを思うように仕上げていくことができなかったため、予選で新たなセッティングを導入。それは期待された効果を発揮し、佐藤琢磨はラップタイムを縮めることに成功したが、第2セグメントへと駒を進めることは叶わなかった。荒れた路面でマシンが安定感を欠き、ブレーキングでもコーナーからの脱出でも操作が非常にシビアなものとなっていた。明日の決勝に向け、佐藤琢磨はさらなるマシンセッティングの変更、改良が必要だと考えている。決勝の前に行われるファイナルプラクティスで、ドライバーたちはレースに向けた最後の調整を行う。佐藤琢磨 (19番手)「プラクティスからマシンの感触がよくなく、予選に向けてはセッティングを大きく変えました。レッドタイヤを装着しての走りで自己ベストは更新できたのですが、全体的にスピードが足りていませんでした。チームメート3人そろって第1セグメントでの敗退となってしまったのはとても残念です。路面がよくないコースでのパフォーマンスが私たちのチームは昨年からの課題で、たくさんの対策を施してきました。しかし、うまくラップタイム短縮につなげることができませんでした。明日のレースに向けては、もう一度エンジニアとデータを見直し、ウオームアップセッションで別の角度からマシンをよくできるよう全力を尽くしたいと思います」
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