KVレーシングは、3人目のドライバーとしてトニー・カナーンと契約したことを発表。2004年のインディカーチャンピオンが佐藤琢磨のチームメイトになった。昨年アンドレッティ・オートスポーツを放出されたトニー・カナーンは、2011年にド・フェラン・ドラゴン・レーシングで参戦することが発表されていた。しかし、スポンサー不足などにより同チームは撤退。トニー・カナーンはシートを失っていた。
だが、トニー・カナーンは、佐藤琢磨とE.J.ヴィソとともにKVレーシングの3台目のマシンをドライブすることが決定した。チーム代表のジミー・ヴァッサーは「トニーは、我々のチームにとって素晴らしい新メンバーだ。彼は、タクとEVと並びKVRTロータスの非常に強力なドライバーラインナップとなる。表彰台やレース優勝も争えると確信している。トニーの知識と経験は我々のチームにとって非常に貴重だ」と述べた。トニー・カナーンは、ド・フェラン・ドラゴン・レーシングと契約する前にKVレーシングと交渉していたことを明かした。「昨シーズン末、ジミーと僕は力を合わせることについて話し始めた。だが、タイミングが理想的ではなく、結局僕はジルと契約することになった」とトニー・カナーンはコメント。「2月中旬にフリーになったときKVRTはドライバーを探しているトップチームのひとつだったので、ヴァッサーに連絡することは自然な成り行きだった」「ジミーと僕の関係はかなり長い付き合いだ。CART時代はライバルだったが、それ以上に僕たちは常に親友だった。それは我々の交渉に大きいに役立った」インディカーは今週末セント・ピーターズバーグでの開幕するが、トニー・カナーンは契約が遅れたことは心配していないと語る。「ここ6ヶ月間はスポンサーを見つけることに費やしていたし、レースについては考えていなかった。全てのプレシーズンテストを逃してしまったけど、不満を言うことはできない」とトニー・カナーンはコメント。「ヴァッサーのような人々のグループ、サポートしてくれるチーム、さらに佐藤琢磨とE.J.ヴィソとともに、レースカーを走らせ、KVRTロータスにインディカー初勝利をもたらすためにベストを尽くす準備はできている」