佐藤琢磨は、2023年のインディ500を7位でフィニッシュした。佐藤琢磨(Chip Ganassi Racing)は、序盤戦を8~10番手につけて戦っていた。折り返し点である100周目までに5番手に進出する戦略だったが、トラフィック内でのハンドリングが芳しくはなく、ポジションを上げて行けない苦しい戦いを強いられ続けた。
それでもピットストップでセッティング調整を重ね、マシンのハンドリングを向上させて行った佐藤琢磨は、最後はピットタイミングをライバル勢と違える作戦で逆転を目指した。その思惑通りに上位へ進出はできなかった佐藤琢磨だったが、次々と出された赤旗中断後のリスタートでポジションアップを重ね、7位でのゴールを果たした。「苦しいレースでした」と佐藤琢磨は語った。「レース中盤には反撃も試みましたが、トップ争いを演じるところまでは行きませんでした」「マーカス・エリクソンはレース終盤に奮闘していました。たいへんな接近戦でしたが、私たちは皆エリクソンを応援していました」「自分たちに関していえば、激しい戦いを支えてくれたNo.11のスタッフ全員を誇りに思っています。皆さんの声援に心からお礼を申し上げます」予選10番手からスタートしたマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)は、折り返し点の100周目過ぎにトップ5へと進出し、4回目のピットストップを終えたところでトップに立つというすばらしい戦いぶりを見せた。しかし、レース終盤に連続して起こったアクシデントによって赤旗中断が3回も行われ、最後のグリーンフラッグは最終ラップに振り下ろされた。残り1周でのリスタートは2番手につけた方が有利だった。今年採用された空力パッケージではマシン同士が接近して走り続けることを可能としていたからだ。メインストレートでの加速では2番手以下を引き離して見せたエリクソンだったが、バックストレッチでジョセフ・ニューガーデン(シボレー)に先行された。それでも昨年のインディ500ウイナー、エリクソンはターン3、ターン4をライバルのすぐ背後につけて周り、メインストレートで抜き去ることを試みた。その逆転がなっていればエリクソンは2001~2002年以来となる2年連続優勝を達成するところだったが、0.0974秒差で2位フィニッシュした。
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