佐藤琢磨は、2022年のインディカー・シーズンにおいて、デロイト・トーマツ・グループのデロイト・トーマツ・コンサルティングとテクニカルパートナーシップ契約を締結した。2022年でインディカー参戦13年目を迎える佐藤琢磨は、デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングに移籍。カーナンバー51のマシンを走らせる。第10戦トロントではデトロイト・トーマツの特別カラーリングのマシン(写真)を走らせる。
この度のテクニカルパートナーシップ契約にあたり、デロイト・トーマツ・コンサルティングはアスリート支援、スポーツビジネス支援の領域で有するデータアナリティクスの知見・アセットを活用したテクニカルサポートを提供するほか、デロイト・トーマツ・グループが取り組む、スポーツビジネスにおけるデジタル活用及び脳データ研究、次世代アスリート育成、観戦体験向上やグリーントランスフォーメーションの分野での協業も検討する。まず、具体的には、佐藤琢磨が参戦する米国インディカー・シリーズにおけるレースデータ、車両・エンジンデータ、ドライバーのフィジカルデータに係る各種走行データをデジタルテクノロジーを活用して統合的に分析し、マシンセッティング、マシン開発などの側面でサポート。また、データ分析の結果をさらに高度化・深化することでコネクテッドサービスや自動運転技術などモビリティサービスへの応用、あるいは新たな観戦体験への応用を目指す。次に、一流アスリートに代表される熟練者の脳データの研究開発を推進し、社会課題解決や次世代アスリートのタレントマネジメントの更なる高度化・深化を目指す。さらに、他のスポーツで研究開発・実証に取り組む、観戦体験の向上プログラムやVRなどデジタルを活用した観戦体験の向上などのモータースポーツへの展開などを検討するほか、スポーツを軸にした地域活性化などへの応用を検討する。加えて、デロイト・トーマツ・グループがグループCEOのもと取り組む「Climate Sustainabilityイニシアチブ」とも連携し、グリーンでありながらも、食料とトレードオフの関係にもあるバイオ燃料を如何に無駄なく効率的に活用するか、またEV化なども含めた可能性の検討も含めて、モータースポーツという極限の世界における知見をモビリティ全般のカーボンニュートラルに活用するための取り組みも進めていく。デロイト・トーマツ・グループは、今回のスポンサードをはじめ、競技参加や観戦体験を通じた個々人の心身の充実、地域社会の振興・活性化といったスポーツによる価値を高めることで、自らのAspiration Goalに掲げるWell-being社会の実現に貢献する。佐藤琢磨学生時代の自転車競技から一転、20歳で鈴鹿サーキットレーシングスクールに入り、モータースポーツの世界へ。主席で卒業し、渡英。英国F3で頂点を極め、2002年にF1デビューして活躍。2004年アメリカグランプリにて表彰台を獲得。2010年からは米国最高峰のインディカー・シリーズにチャレンジし、2013年ロングビーチグランプリにて日本人初優勝を成し遂げ、世界最高峰のレースと言われるF1とインディカー両方で表彰台に上がった唯一の日本人ドライバーとなる。更に2017年は世界三大レースの1つと言われるインディ500で優勝を果たし、内閣総理大臣顕彰をはじめ多くの賞を受賞。2019年はインディカー・シリーズに挑戦して初めてシーズン2勝を飾ると共に、市街地コース、ロードコース、ショートオーバル、スーパースピードウェイという、インディカーで開催される4つの異なるタイプのコース全てで勝利を挙げたエリートドライバー(現役ではわずか5人)の仲間入りを果たした。2020年には2度目となるインディ500のチャンピオンとなり、インディカーシリーズ通算6勝を収める。13年目のシーズンである2022年は新たにデイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングより参戦。開幕戦では、インディカー・シリーズ出場200戦目を迎える。また、2019年よりHonda Racing School Suzuka(旧:鈴鹿サーキットレーシングスクール)のKart、Formulaのプリンシパルを務め次世代の育成にも力を入れている。