現在、インディカーに参戦する佐藤琢磨は、自分がいた時代の方がF1は良かったと考えていると Marca に述べた。2008年までスーパーアグリでF1を戦った佐藤琢磨は「以前ほどF1は魅力的ではないと思います」とコメント。「現在の経済状況や高度なテクノロジーが状況を変えたんだと思っています。ファンはそれを好きではないようですが、僕は全く反対ではありません。F1は常に技術的なチャレンジですし、僕はそれが好きですけどね」
佐藤琢磨は、インディカーはマシンが全て類似しているので、F1より多くの“トラック上のアクション”があると考えている。「予選が悪くても、戦えるし、オーバーテイクできるので、レースでまだ優勝する可能性があります。F1ではそれはかなり難しいですけどね」「そうですね。ドライバーにとって、その方(インディカー)が楽しいですし、エキサイティングですね。多くの腕の見せ所があるのでエンジニアにとってもそうです。F1は非常に洗練されていますし、空力的に非常に効率的です。ですが、オーバーテルでのインディカーでは、クルマが完璧でなければなりません」「平均スピードがとても高いですし、僕たちはF1よりも正確にクルマを設計することに集中しています。少なくとも僕がF1にいたときと比較して身体的にもとても似ています」「確実なのは、F1はストレートでは速いですが、コーナリング・フォースはインディカーよりも低いですし、オーバールではそれが大きくなります。6Gくらいですが、F1ではそれは見られませんでした。F1では2秒でコーナーが終わりますが、オーバルは決して終わらないように思えます」ホンダとともにキャリアを積み上げてきた佐藤琢磨は、F1時代と同じようにインディカーでもホンダのエンジンで戦っている。現在のマクラーレン・ホンダとフェルナンド・アロンソの状況について質問された佐藤琢磨は「技術的に何が起こっているのかはわかりませんが、ホンダで仕事をした人の何人かとまだ連絡をとっていますし、彼らは一生懸命に働いていると言っています」とコメント。「ホンダとマクラーレンが最終的には強くなると確信しています。あと何シーズンか待つだけだと思います。できれば、今年大きな進歩を遂げて欲しいと思っていますし、特に来年にはより競争的になるでしょう」佐藤琢磨は、イギリスチームのマクラーレンと日本のホンダには、その文化的な違いによる衝突を乗り越えていく必要があるだろうと考えている。「そういった部分で何かしらの難しさがあるのは間違いないでしょう。言葉も違いますし、文化も違いますからね。でも、最終的には両者にとって何がベストかは同じですし、目標お同じです」「イギリス人もレースに勝つことを望んでいますし、日本人も同じです。そのためには時間が必要なだけです」フェルナンド・アロンソはこのままマクラーレン・ホンダにとどまるべきだと思うかと質問された佐藤琢磨は「ええ、彼はそうすべきです。僕は彼が復活すると確信していますし、誰もがそれを望んでいます」と述べた。