佐藤琢磨は、インディカー第4戦サンパウロの決勝レースで、2位表彰台を獲得。日本人として初めてインディカーでポイントリーダーとなった。12番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、大半のドライバーとは異なるタイヤ戦略を採用。レース後半、トップに立った佐藤琢磨だったが、終盤はタイヤに厳しい状況となった。
さらにプッシュ・トゥ・パスを使い果たして不利な状況となった佐藤琢磨は、ブロックぎりぎりの走りでジェームス・ヒンチクリフの猛追を抑えたが、最終ラップの最終コーナーで抜かれ、無念の2位表彰台となった。最後の5周について佐藤琢磨は「最後はやっぱり厳しかったですね。タイヤも37周くらいしたのかな、結構厳しかったし、最後ちょっとブレーキもきつかったんでブレーキバイアス動かしたんだけども、ほとんど止まれなくて。最後は猛チャージを受けてなんとかしのげるかと思ったんだけど、仕方ないですね。今週はそんなに勝てるポジションにいれるとは思わなかったので、本当にチームは素晴らしいピットストップと仕事をしてくれたと思います」とコメント。今回の結果により、佐藤琢磨は合計136ポイントを獲得してポインドリーダーに浮上。日本人初となるインディカーのランキング首位に立った。ポイントリーダーとしてインディ500に臨むことに関しては「本当に凄く嬉しいですね。インディの前哨戦としては、もちろん勝ちたかったんですけど、2位とロングビーチの優勝というのは、望みうる最高の結果だったと思うので、いい勢いをインディ500に繋げたいと思います」と佐藤琢磨は述べた。