山本左近が、F1ハンガリーGPの週末を振り返った。F1イギリスGPにブルーノ・セナの代わりに出場してから3戦連続でのグランプリ出場となった山本左近。前回同様、カルン・チャンドックのマシンでの2戦目となった。「ハンガリー・ブダペストはとても好きな街の一つであり、とても綺麗な街なんです」と山本左近は振り返る。
「ハンガロリンクというサーキットはもっともタフなF1サーキットの一つと言われています。ドライバーにとってもチャレンジング。僕も好きなサーキットの一つ。」予選では、最終コーナーでミスをしてしまいコンマ4秒を失ったと語る山本左近。「でも、モナコと同じダウンフォース量が必要になってくるサーキットということで、僕らの車にとっては一番厳しい状況。3回のフリー走行を、一つ一つ確認していき、予選では車が横を向きそうになるのを必死で押さえながらプッシュ。予選最後の最終コーナーでミスをしなければベストで0.4秒速いタイムを出せていたことを考えると凄く悔しい予選となりました」24番グリッドからハードタイヤでスタートした山本左近だが、序盤にセーフティカーが入ったことにより、レースの大半をソフトタイヤで走ることになった。「レースは、ソフト側がある程度持つだろうっというデータから、スタートをハード側のタイヤでスタートしある程度ひっぱって、後半ソフトで攻めるという作戦だったのですが、まずハード側のグリップがスタートの状態では上手く生かせず、セーフティーカーもレース序盤で入ったため、ピットイン→ソフトタイヤへ交換」「そのセーフティーカーの入ったタイミングの位置が悪くて、結果として60秒以上ロスし、ソフト側のタイヤで50周も走らなければなりませんでした。プッシュする必要があるも、上手くマネージメントしないと最後まで持たない可能性があることは分かってましたから、とても難しい50周となりました」決勝日は、気温が高くなったハンガロリンク。しかし、残り30周以上を残してドリンクが切れてしまったという。「決勝日は、週末を通して一番気温も高く、日差しも強かったので、車内は本当に暑かったです。頭は直射日光が容赦なく襲い掛かってくるし、サーキットはコーナーが連続していて常に体にGを受けているし、太ももから足先までコクピットに覆われた部分は熱が篭もって焼けるんじゃないかって思うほどの体感」「しかもドリンクはレース中盤でなくなってしまうし、ドリンクが出なくなった後、レース周回数が30周以上あると見た時はけっこう気が遠くなりました。しかし、最後までしっかり集中して、できる限りプッシュしてタイムも更新しながら完走しました」「レース後、体重が、2.5kg減っていました。 夏のレースにはよくあることですが、今回過去最大だったかも。ドリンク飲んだ量を考えたら、もっと減っているという事になりますからね」ヒスパニア・レーシングは、ベルギーGP以降のドライバーをまだ発表していないが、再び山本左近を起用するとの噂もある。「今回は、結果として完走できたことは良かったと思っています。ソフト側で50周走ったのも、タイヤ的にもギリギリのとこまで行っていたと思うので、そういうデータもとても大事になってきますからね。良い経験ができました」「しかし、もっともっとできた事を考えると色々と悔しい週末でした」「確実に僕の調子は良くなってきているので、さらに前進するために、この夏休み期間に、しっかりと準備をしたいと思います。そして、この夏休みは日本へ帰ります!!」