FIM国際モーターサイクリズム連盟は、MotoGP マレーシアGPの決勝レースで、バレンティーノ・ロッシがマルク・マルケスを強制的に走行ラインの外に追い出す目的で、14コーナーで意図的にワイドに走行し、転倒を引き起こす接触をもたらしましたとして、3ポイントのペナルティを科すことを決定した。マルク・マルケスは、バレンティーノ・ロッシが“蹴り”を入れたと主張する。
「蹴りが見えた。2度振り返って、僕の位置を完璧に把握し、蹴りを入れた。映像でハッキリと見える」とマルク・マルケスは述べた。「このスポーツは生命を賭ける。リスクがある。レースアクシデント、接触など最終的には理解できることけど、レース中に蹴りを入れる行為が頭に浮かばない。サッカーならレッドカード。ここでは3ポイントのペナルティだ」“蹴り”についてバレンティーノ・ロッシは「それはない」とコメント。「マルケスは、それが本当のことではないとわかっている。特にヘリコプターからの映像で明白に確認できる」と主張。「僕は転んで欲しくなかった。タイムロスをさせたかっただけだ。走行ラインを外して欲しかった。オーストラリアの時よりも酷かった。彼はダティーなゲームをしたね?僕はワイド、ワイドに行き、減速して、ほとんど止まりそうだった。彼を見て、『フxxク、何やってんだ?』と言った」「その後に僕たちは接触した。彼のハンドルが僕の左脚に接触して、フットペグから足が外れてしまった。ヘリコプターの映像を見れば、それがハッキリする。フットペグから足が外れたときには、彼は既に転んでいた。蹴りを入れようとしていない。それに、MotoGPマシンに蹴りを入れたところで、倒れない。非常に重いから」「だけど、不運にも僕たちは接触した。彼は旋回しようとし、僕はワイドに行った。彼のハンドルが左脚に感じ、フッチペグから足が外れた。それが起こったことだ」レースディレクションは、2人のライダーから証言を与えるために公聴会を行ったが、バレンティーノ・ロッシの行為が他のライダーの危険を引き起こす無責任な走行であると考え、FIMロードレーシング世界選手権グランプリ規律と裁定に関する規定の条文3条2項1号により、3つのペナルティポイントの追加を科すことを決定した。バレンティーノ・ロッシは、既に1つのペナルティポイントを所有していることから、蓄積される制裁は4つのペルナティポイントとなり、バレンシアGPの決勝レースを最後尾のグリッドからスタートすることになる。