2016年のF1ワールドチャンピオンを獲得してF1引退を表明したニコ・ロズベルグは、今シーズンのタイトル争いで敗れていたら、少なくとももう1年は続けていたと述べた。2日(金)、FIA表彰式を前にニコ・ロズベルグは突然の記者会見を行い、現役ワールドチャンピオンとしてこのまま引退することを発表した。
メルセデスとニコ・ロズベルグの契約は2018年まで続くはずだったが、メルセデスは来シーズンの開幕までに後任を探さなければならなくなった。 ニコ・ロズベルグは最終戦のアブダビでチームメイトでライバルのルイス・ハミルトンに5ポイント差をつけてタイトルを獲得。だが、結末が違っていれば、2017年もF1を続けていたとニコ・ロズベルグは認めている。 FIA表彰式のステージでトロフィを受け取ったニコ・ロズベルグは「僕は絶対あきらめないし、2位で終わっていたらもう1年やっていた。間違いなくね。それは確実だ」とコメント。「6歳でレースを始めて以来、僕の夢は非常にはっきりしていた。F1ワールドチャンピオンになりたいと思って、それを追求し続けてきた。これでミッション達成だ。僕はやり遂げたんだ。夢が叶ったので、次に進むことにする。まずは家族だ。先のことがどうなるかは自分の心に従うだけだ」 メルセデスに引退の意思を伝えたのは今週に入ってからだが、アブダビでチェッカーを受けた時に気持ちはすでに決まっていたとニコ・ロズベルグは語る。「勝った瞬間にわかっていた。自分にそうする勇気があるかどうかはわからなかったけど、こうして今ここにいて僕はとても幸せだ」 「最後の4戦は信じられない激しくかったし、とても言葉では表せないほどだった。チャンピオンシップが全て自分にかかっている。最後のレースは今までで一番精神的にきついレースだった。妻の出産に立ち会った時を除いてね。あれは完全に別次元の話だ」 「何よりもタフな出来事だったけど、それを乗り越えた後でチェッカーフラッグを受け、タイトルを獲った時にはさらにスペシャルなものが待っていた」「ルイスのことはもちろん心からリスペストしている。彼は今までずっと僕の大きなライバルだった。驚異的なレベルにいるベストドライバーの1人だ。その彼からタイトルを奪えたことがまたさらにこの瞬間をスペシャルなものにしている」ニコ・ロズベルグ、F1引退を発表