ニコ・ロズベルグは、2013年シーズン後半の心構えとして、勝利数をもっと増やすべきか、それとも2014年のタイトルを目指すべきかで揺れている。ニコ・ロズベルグは、今年ここまで2勝を挙げており、チームメイトのルイス・ハミルトンもハンガリーで移籍後初勝利を収めている。だが、2014年には大幅なレギュレーション変更が迫っており、一部のチームはすでに焦点を完全に新車へと切り替えている。
だが、ニコ・ロズベルグは、メルセデスはどう進むべきか迷っているようだ。ニコ・ロズベルグは、メルセデスのマシンは間違いなく先頭を走れるが、2013年のタイトルを獲得できる可能性はごくわずかだと Auto Motor und Sport に述べた。「僕たちは大きな成功を味わうができた」とニコ・ロズベルグはコメント。「でも、残念ながら、タイヤのことがあって一貫性が足りなかった。それでも、僕らが見せた進歩は巨大なものだ」「だけど、僕たちのゴールはセバスチャン(ベッテル)がいる場所だ」シーズン前半が終了し、トップのセバスチャン・ベッテルは、2位のキミ・ライコネンに38ポイントのリードを広げており、メルセデスではルイス・ハミルトンが48ポイント差で4位につけている。それに対し、ニコ・ロズベルグの88ポイント差の6位となっている。ニコ・ロズベルグは、2014年の規約変更は、メルセデスのようなワークスチームにとって“巨大なチャンス”だと述べた。だが、ニコ・ロズベルグは、2014年に全リソーズを注ぐべきか、現行マシンの開発を続けて、ポールポジションや勝利をもっと増やすべきかは「難しい問題」と語る。「僕も迷っている。一方では、ポールや勝利を狙えるベストマシンでレース週末を迎えられることはとても嬉しい。最高の気分だ」「でも、一方で僕の半分は、来年に巨大なチャンスが待ち受けていると感じている。大きな変化があるからね」「今あるものをドライブし続けるだけでも、このクルマからはそれなりの成功を引き出すことができるはずだ」メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンは、メルセデスが2014年のプロジェクトにリソースのすべてを集中させることを検討していることをほのめかしている。「スパとモンツァに向けて、いくつか優れたアップデートパッケージを準備している」とロス・ブラウンはコメント。「その成功の度合いによって、残りのシーズンどうするかを決めることになる」