ダニエル・リカルドは、F1シンガポールGPでの活躍を願って、ネルソン・ピケJr.にグリッドに戻ってきてほしいと冗談を言った。RBのドライバーは、F1での将来が疑問視されている中、リアム・ローソンが次のレースであるアメリカ・グランプリからリカルドと交代するという噂が飛び交う中、Q1敗退という結果に終わった。
プレッシャーが増す中、金曜日のパフォーマンスは予選終了時にトップ10入りできるという楽観的な見通しをもたらしたが、ソフトタイヤでその好調は台無しとなった。さらに、チームメイトの角田裕毅がハンガリー以来初めてQ3に進出し、8位で予選を終えたこともリカルドの苦痛を大きくした。ペースが落ちた理由を尋ねられたリカルドは、「あまり大きな変更は加えていない」と語った。「昨日は良い位置にいたから、かなり自信があったし、尻尾を追いかけるようなことはなかった。正直に言うと、今朝のミディアムは良かったし、昨日と同じ足場からスタートしたような感じだった。でも、ソフトタイヤを履いてみたら、まるでダメだった」「だから予選に向けて少し調整したし、大丈夫だと思ったんだけど、またしてもソフトタイヤでは快適じゃなかった」「昨日は本当にどこかへ行ってしまったようなものだった。大きなミスはなかったが、ゴールラインを通過したとき、速くなかったことは分かっていた。ただ、あまりいい感じではなかった」「今朝は『ああ、ソフトタイヤは合わなかったんだ』と言うこともできたが、今日は3種類とも試したのに、どれも競争力はなかった」リカルドは、F1での将来がどうなるかという憶測が今回の結果をより痛手にしたかどうかについて、「ああ、もちろん、何かを残せればよかったんだけどね」と答えた。「もちろん、Q1で終わってしまったことは最悪だ。いろんなことが起こっているが、正直に言って今日はうまくいくと思っていた。だから、Q1で終わってしまったことが残念で仕方がない」「楽観的になろうとしているが、今日はとても悲観的な一日だった。だから、氷風呂に浸かって気を紛らわそうと思う」2008年のシンガポールGPで、当時ルノーチームのチームメイトだったピケJr,が故意にクラッシュしてセーフティカーを導入させたことで、フェルナンド・アロンソが勝利を手にしたクラッシュゲート事件を引き合いに出し、リカルドは、ポジティブな結果を出すには、そのような出来事が必要だと示唆した。「うまくいけば、絶妙なタイミングでセーフティカーが出動するだろう。ピケを戻して、それを実現させよう!」と彼は語った。