ダニエル・リカルドは、アルファタウリがF1コンストラクターズチャンピオンシップで7位フィニッシュを逃した後、ポジティブな点を強調した。アルファタウリは冬の改造に先立ち、現在の姿で最後の走行を行い、コンストラクターズチャンピオンシップの7位を追いかけてアブダビでのシーズン最終戦に臨んだ。
チームはウィリアムズに3ポイント及ばず、ヤス・マリーナ・サーキットで角田裕毅が8位、リカルドが11位に終わったため、ランキング8位に甘んじなければならなかった。しかし、リカルドが指摘するように、アルファタウリが不名誉な最下位に沈んでいたのはほんの数レース前のことで、今年22戦のうち19戦目のメキシコGPを終えてようやく順位を上げたばかりだった。リカルドは、ニック・デ・フリースが解雇され、第11戦ハンガリーGPまでシートを与えられなかったことを指し、「もちろんシーズン序盤は参加していなかった」と語った。「しかし、チームがアップデートを行い、裕毅(角田)と自分がお互いをプッシュし合うことで、チームが好転していった。「来年に向けて、チームがワクワクできることがたくさんある」「もちろん、7位であれば良かったけど、数レース前に10位で終わらないことについて話していたので、7位はボーナスだっただろう」「でも、これで僕たちにとっては来年に向けて戦える戦力が少し増えた」リカルドは予選で15番手と出遅れたが、角田が6番グリッドを獲得したことで、チームはコンストラクターズ7位に望みをつないだ。この34歳のリカルドのトップ1Oフィニッシュへの望みは、序盤にブレーキダクトにバイザーが引っかかって早めのピットインを強いられたことで大きく妨げられた。「2ストップ(戦略)だったらおそらくもう少し遅れてピットインしていただろうから、それがどれだけ影響を与えたかを確認する必要がある」とリカルドは評価した。「そのせいで少しトラフィックに巻き込まれたかどうかはわからなけど、悪くはなかった。それでもうまくリカバリーできたし、まずまずのレースができた」「当然、もしも、何が起こるか、もしかしたらということは常にある。あと1周あれば(ランス・)ストロールがいたかもしれないし、彼のDRSを利用して彼にチャンスがあったかもしれない。潜在的なポイントまであと1周だったし、スタート地点から見てもそれほど悪くはなかった」このレースはまた、2006年にトロ・ロッソとして誕生して以来18年間チームプリンシパルを務めてきたフランツ・トストの終焉を意味するものでもあった。その6年後、リカルドはレッドブルに移籍するまでの2シーズンをトストの下で過ごし、F1での初のフルシーズンを楽しんだ。「フランツに敬意を表する」とリカルド。「彼はチームにとって大きな存在で、僕のキャリアの初期に大きな役割を果たしたのは明らかだ」「彼の最後のレースを一緒に過ごすことができて良かった。彼の活躍を祈っているし、チーム全員が彼を惜しむことになると思う」「ここでも誰もが彼を祝福しており、彼がやりたかったのはレースに行くことだけだったので、それは彼がどんな人間であるかを示している」「彼が毎週レースを楽しんでいたのと同じくらい、同じ素晴らしい情熱を持ってサーキットから離れた時間を楽しんでくれることを願っている」