ダニエル・リカルドは、マクラーレンF1への移籍により、F1でワールドチャンピオンを獲得するという目標を達成するための“適切な場所”に身を置いたと信じている。F1で11シーズン目を迎えるダニエル・リカルドは、これまで7勝を挙げている。だが、それはレッドブル・レーシングに在籍した2014年から2018年のことであり、その時期に2回ランキング3位でシーズンを終えている。
ルノーF1との2年間はダニエル・リカルドの期待を完全に満たすものではなく、チームに明るい未来が待っていることを納得させることができなかった。しかし、ダニエル・リカルドは、今年の移行シーズンを超えたマクラーレンF1との見通しは、グランプリドライバーとしてタイトルに挑むこれまでにない最高のチャンスだと考えている。「これは僕がずっと言ってきたことを達成する最高のチャンスだと思う」とダニエル・リカルドは The Sydney Morning Herald に語った。「F1にいるためだけにF1にいたいと思ったことはない。僕はワールドチャンピオンになりたかったし、今でもそう持っている」「マクラーレンは進歩の具合を見れば、僕がそれを達成することができる最高のチャンスだと感じている。おそらく私がこれまでに経験した中で最高のチャンスかもしれない」マクラーレンのパフォーマンスは、2年以上前にザク・ブラウンが大規模なリストラを開始して以来、上昇傾向にる。マクラーレンのF1チーム代表に就任したアンドレアス・ザイドル、テクニカルディレクターのジョームズ・キーなどの主要メンバーの採用は、ホンダF1とのパートナーシップの失敗によって特徴づけられた悲惨な数年にわたる不振の後、チームの好転に大きく貢献した。2019年にカルロス・サインツとランド・ノリスとともにベスト・オブ・ザ・レストとなるコンストラクターズ選手権4位で終えたマクラーレンは、2020年はランキング3位でシーズンを終えた。ダニエル・リカルドは、今年もマクラーレンがその勢いを維持すると信じていると語る。「このスポーツで何が起こるか決して分からないけど、自分が正しい場所にいると確信している」とダニエル・リカルドは付け加えた。「ここに座って、来年の世界選手権に向けて戦えると言えるか? 誰にも分からないことだ。でも、自分がベストを尽くすための適切な場所にいると確信している」「誰もがマクラーレンの改善への道筋を見ることができたと思う。僕としては、自分がマクラーレンが勝利する助けになっていなかった要素の1つになる準備ができていると感じている」オフシーズンのほとんどを彼の2番目の家であるロサンゼルスで過ごしたダニエル・リカルドは、2021年シーズンの準備について考え始め、チームに自分を組み込むために英国に戻ってきた。「ここ数週間マクラーレンのファクトリーにいて、メカニックやエンジニアとミーティングをしているけど、そこには大きな興奮がある」「困難な時期を経験したハングリーなチームの感覚がる。でも、復活は起こっている、リアルにね。そして、彼らは成功が短期的な将来に起こるかもしれないことを知っている。初日にドアを開けたときからそう感じた」「自分が彼らがその成功をより早く達成するのを助けることができるという気持ちは、僕が必要とするすべてのモチベーションとなっている」「昨年のコンストラクターズチャンピオンシップを3位で終えたことは大きかったし、彼らはちょっとカッコよく感じる。そこが本当に気に入っている」「彼らはもっと欲しがっているし、次の飛躍を遂げる準備ができている。それは現実的なように思える。その一部になることはエキサイティングだ」